季節の生きもの情報

ここでは、六呂師高原で見られる生物を中心に、旬の情報を不定期で発信しています。

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みんな大好き、オニグルミの実(2016.4.16)

春、花を探して自然観察の森の中を歩いていると、下の写真の様なオニグルミの堅果(実)の残骸を目にすることがあります。

 

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真っ二つになったオニグルミの実

綺麗に中身のおいしい部分がなくなっていますね。

オニグルミの実は、私たちが食べてもおいしい木の実です。

しかしこれらは人間の食べた跡ではなく、ある森の動物が食べた跡です。

いったいどんな動物の仕業でしょうか? 

食事の様子を一目見ようとオニグルミの木の周りを観察していると、たまたまガリガリと音が聞こえたのでカメラを向けると...

いましたニホンリスです!

枝が重なって見づらいですが、運良く食事中のリスを撮影できました。

 

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オニグルミの実を食べるニホンリス

リスは手先が器用で、種子を上手に持って回転させながら、実の割れ目(縫合線)だけを齧り、真っ二つに開いて中身を食べるのです。

 

他にも自然保護センター周辺でオニグルミの実を食べる動物には、アカネズミやツキノワグマがいます。

アカネズミが食べた跡は下の写真のようになります。

いくつか並べてみると、穴の大きさこそ違えど、見事にどれも同じように縫合線を中心に穴が開いていることに気づきます。

 

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アカネズミが食べた跡

どうしてアカネズミは皆同じ食べ方をするのでしょうか?

首都大学東京の武智さんと林先生の研究により、この食べ方は母ネズミから仔ネズミへと受け継がれる技術であることがわかってきています(詳しくはこちら)。

ネズミにも文化があるなんて興味深いお話しですね。

 

リスやネズミは、秋のうちにオニグルミの実をせっせと運んでは、落ち葉の下や木の隙間などに隠していきます。

こうして餌が乏しい冬の間や雪解け後の貴重な餌として貯えるのです。

しかし、彼等も隠したすべての種子を再発見できるわけではありません。

オニグルミの場合、9割程度の実が動物に食べられてしまいますが、それでも母樹にしてみれば、一部でも子孫を遠くに運んでもらえることにメリットがあると言えます。

先日、落ち葉の下にまだ食べられていないオニグルミの実を見つけたので、落ち葉をどけるとすぐに食べられてしまうのか、センサーカメラを仕掛けて調べてみることにしました。

 

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何が写るかは、お楽しみ

さて、どんな映像が撮れたのかはFacebookにアクセスしてご覧ください!(規定でHPには動画を載せられません。あしからず。)

 

4月17日から毎週日曜に実施する四季の自然観察シリーズでは、運が良ければリスにも出会えるかもしれませんよ!