季節の生きもの情報

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6月23日(日)「池ケ原湿原 初夏の植物観察会&外来植物(オオハンゴンソウ)抜き取り活動」を実施しました

 6月23日(日)に、勝山市平泉寺町にある池ヶ原湿原にて、「初夏の植物観察会&外来植物(オオハンゴンソウ)抜き取り活動」が行われました。この活動は、地域の企業や団体・学校・行政・専門家等で構成される池ヶ原湿原保全・活用協議会が主催のイベントで、当センターは事務局として関わっています。当日は、曇り空でしたが雨に降られることもなく、約50名の方々にご参加いただきました。
 このイベントの目的は、池ヶ原湿原には長い歴史があり、多様な植物等の生物が残されていること、そんな湿原に生態系を破壊するおそれのある外来植物オオハンゴンソウが侵入していることを多くの方に知ってもらうこと、また、知るだけでなく実際に駆除活動を体験してもらうことです。
 まず、前半の湿原植物観察会では、池ヶ原湿原の成立過程、現在生育する希少な湿原植物、これまで行われてきた保全活動について、参加者の方に学んでいただきました。「初夏の植物観察会」と銘打ちましたが、ミズチドリやメタカラコウ等の初夏の花を見るには少し早かったようでまだつぼみでした。しかし、オオミズゴケやモウセンゴケといった湿原に特徴的な植物類を自然観察指導員の先生方の分かりやすい解説付きで観察することができました。

植物観察会の様子
植物観察会の様子
モウセンゴケ

 後半は、オオハンゴンソウの駆除活動です。オオハンゴンソウは、繁殖力が非常に強いため、外来生物法で特定外来生物に指定されており、栽培や生きたままの運搬等が禁止されています。その繁殖力はとても強く、根まで丁寧に取らないと、またすぐに新たな株が生えてくるほどです。また、根こそぎ除去しても、まき散らされた種子が地中にたくさんあり、取っても取っても次々と生えてくるため、毎年根気強く駆除活動する必要があります。この池ヶ原湿原でも、約10年に渡りオオハンゴンソウの駆除活動を続けてきましたが、未だ根絶には至っておりません。駆除活動をやめてしまうとたちまち湿原内で繁茂し在来の植物に悪影響を与えかねません。
 参加者の方は、講師から駆除方法の説明を受けた後、サンカクホーやスコップ、根堀り等を使って、オオハンゴンソウの駆除にとりかかりました。根こそぎ取り除く必要があるので、見た目以上に大変なのですが、時間いっぱい作業に取組んでいただきました。オオハンゴンソウの葉はヨモギの葉によく似ていて、並んで生えていると間違えやすく、見落としやすいのですが、作業が終わるころには、講師が見落としたオオハンゴンソウを見つけるくらい、みなさんの識別能力は高くなっていました。

オオハンゴンソウ駆除の様子
オオハンゴンソウ駆除の様子
オオハンゴンソウ
駆除したオオハンゴンソウ

 植物観察会&外来植物駆除活動は昨年から始まり、今回が2回目でした。多くの方々に池ヶ原湿原の歴史や湿原植物等の生態系、特定外来生物オオハンゴンソウの侵入を把握していただくとともに、駆除を体験していただくことができ、有意義な活動ができました。

 さて、協議会主催のイベントは、10月19日(土)にヨシ刈り活動を予定しています。また、7月20日までの毎週土曜は湿原ガイドも実施されます。是非ご参加ください。