収容されている傷病野生動物

オオコノハズク H27 10/27 あわら市より

 10月27日にあわら市内で衰弱し動けなくなっているオオコノハズクが保護されました。29日に自然保護センターに持ち込まれて、救護を行いました。オオコノハズクは、福井県では「準絶滅危惧」に指定されています。

  •  オオコノハズクは、フクロウの仲間としては小型です。この個体の体長は25㎝程度でした。虹彩の色がオレンジ色なのが特徴的ですね。頭の上にぴょこんと立っている部分は耳のように見えますが、耳ではなく「羽角(うかく)」という羽になります。実際の耳は頭部の側面にあり、右耳と左耳では高さがずれた位置についています。これにより音源の方向を立体的に捉えることができるそうです。また、足には鋭い爪が生えており、獲物をつかんだら逃がしそうにありません。さすがは猛禽類です。

  •  カメラを向けるといろいろな表情を見せてくれました。時には猛禽らしい鋭い目つきを見せますが、ユーモラスでかわいい顔を見せてくれることも多かったです。

     

     

  •  センターに来た当初は、警戒していたこともあり、自分でエサを食べることができなかったので、このように職員がピンセットでエサを与えていました。しっかり食べて、早く元気になってほしいですね。

  •  オオコノハズクの部屋の床にはこのようなものが落ちています。これは「ペリット」と呼ばれるもので、鳥が食べたもののうち、消化されずに口から吐き出されたものです。

  •  1週間程度するとだんだんと体力が回復してきて、自分からエサを食べに来れるようになりました。その後、センターでの生活にも慣れてきて、人が近づくとエサがもらえると思い、近寄ってくるようになりました。ただ、慣れすぎると自然に戻れなくなってしまうので、そうなる前に放鳥をしなければなりません。

  •  11月20日の昼過ぎ、最後のエサやりの後に、写真のような自由に出入りできる巣箱にいれて放鳥を行いました。しばらく見ていてもオオコノハズクが巣箱から出る様子はありませんでしたが、翌日巣箱を確認していみるともういなくなっていました。きっと夜の間に飛び立ったのでしょう。まもなく本格的な冬が到来するので、しっかり支度をして厳しい冬を乗り切ってほしいですね。

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