提供する地図の種類
提供する地図は、下記の2種類です。
地図作成の流れ
- 各種統計情報を、町丁字または3次メッシュ(1km×1km)単位で集計
用いた統計情報は下記のものです。
捕獲情報
イノシシ、シカの有害捕獲および狩猟による捕獲頭数を3次メッシュ単位で集計しました。
被害情報
農業共済から提供を受けた鳥獣害発生情報の地名地番から、町丁・字等単位で集計しました。
※ 減収率が基準値以上の鳥獣害発生記録のみが対象となるため、軽微な記録は集計されていません。 - 統計情報の集計単位に対応する区画ごとの図形情報を作成
図形情報は、下記のGISデータから作成しました。- 環境庁自然保護局(編)(1999)自然環境情報GIS 第2版 18:福井県[電子資料] 環境庁自然保護局生物多様性センター
- 総務省統計局(2004)平成12年国勢調査町丁・字等別境界データ[オンライン][引用2004-11-6]
- 図形情報を結合して、地図データを作成
- 地図データ、地形図等を重合して主題図を作成
主題に応じて地図データを選択、重合して表示し、特定のテーマを読み取りやすい主題図を作成しました。
主題図には背景図として詳細な地形図等を重合しているため、詳細な位置や環境の把握が可能です。
イノシシによる水稲被害発生確率
- イノシシによる水稲被害がある3次メッシュと水稲被害がない3次メッシュの環境条件を比較し、被害発生場所に特徴的な環境条件を抽出しました。被害は低標高で、森林と農地が接している距離が長い3次メッシュで発生していました。
- 被害発生場所に特徴的な環境条件を元に、イノシシによる水稲被害発生確率をメッシュごとに算出し、地図データを作成しました。これにより、イノシシによる水稲被害が発生しやすい地域を把握することができます。
- イノシシによる水稲被害発生確率を参照する際に、下記の点にご留意ください。
- 水稲被害発生確率は0(0%)から1(100%)までの値を取り、値が大きいほど被害が起きやすいことを示します。確率が0.3(30%)以上のメッシュでは被害発生が予想されますが、予測の適合率は85%程度であり、実際の被害分布とは異なる部分があります。
- 水稲被害発生確率はメッシュごとの被害の有無を予測したもので、被害の程度を予測したものではありません。確率が低いからといって、被害の規模が小さい訳ではありません。
- 3次メッシュ単位の解析のため、メッシュ内に含まれる耕地面積が狭い場合などに、予測が適合しない場合があります。全体的な傾向の把握を目的としてお使いください。