自然観察の森ではコアジサイが見ごろを迎えています
センター本館から馬取池へと向かうトンボの小径や神明山ではコアジサイが満開です。ほんのり薄紫色の花が黄緑色の葉の上でいっぱいに咲いています。初夏の木漏れ日の中、森の散策をするとやさしい色合いのコアジサイがみなさんを迎えてくれます。
自然観察の森のクワ(ヤマグワ)の木には、小さなブドウのような赤い実がいっぱいです。実が赤いうちはまだ酸味や渋みが強く食べてもおいしくありませんが、熟すと黒くなり甘くなります。森の散歩中のおいしいおやつです。
観察棟へ向かう坂道には、夜に足元を照らす電灯(足元灯)がたくさんあります。先日、その足元灯の上に面白いものを見つけました。下の2枚目の写真です。
平らな台の上に何かの実がバラバラにされたものが置かれています。誰かのいたずら!?ではなく、ニホンリスが松ぼっくりを食べた痕です。リスは松ぼっくりを食べるとき、まわりの鱗片をかじり取り、中の種子だけを食べます。その結果、バラバラになった鱗片と芯だけが残ります。芯はまるでエビフライに似た面白い形をしています。
広い森の中で、わざわざ足元灯の上にのぼって食事をするリスを想像すると、ほほえましい気持ちになります。