自然観察の森に咲く腐生植物たち
腐生植物とは光合成をして栄養を作ることができず、菌類から栄養を得て生活をしている植物の仲間です。葉緑体を持たないため、見た目が真っ白なものや茶色いものなど独特な外見をしています。今、自然観察の森では花期を迎えた2種類の腐生植物をご紹介します。
1つ目は「ギンリョウソウ」です。茎や葉、花の全体が半透明の白色で非常に美しく、林の中で目立ちます。センターの本館から観察棟へと向かう上り坂の左右に何箇所も見つけることができました。
2つ目は「ツチアケビ」です。センターの本館から馬取池に向かう歩道添いの案内看板の付近にあります。可愛い黄色の花が咲いており、既に未熟な果実もできています。今後、8月~9月にかけ果実の成熟が進むと、どんどん大きくなりアケビの実のような形になります。最終的には果実も茎も真っ赤っに変わっていきます。
話はかわって、梅雨入り以降のまとまった雨で、馬取池が満々と水をたたえるようになりました。それを待っていたのか、モリアオガエル達が一斉に産卵を始め、先日までは少なかった卵塊がたくさん見られるようになりました。
これらの卵がオタマジャクシになって池に着水するまでに1週間から10日くらいかかります。来週末にはたくさんのモリアオガエルのオタマジャクシたちと出会えるかもしれません。