今見ごろな湿原の夏の花々
7月も中旬に入り、六呂師高原でも一気に気温が高くなりました。まだ梅雨時ですので湿度も高く、ジトジトしていますが、流石は高原です。時おり、涼しい風が吹き抜け爽やかな気分にさせてくれます。平野部より2~3度は気温が低いので、避暑にもおすすめです。
さて、そんな六呂師高原ですが、少し開花が遅れていた夏の湿原の花々がようやく見ごろを迎えようとしていますのでご紹介します。
【池ヶ原湿原】
木道を入っていくと、緑のヨシ原の中に白いミズチドリの花を次々に見つけることができます。今が満開の状態で、花穂には鳥がはばたいたような小さな花がびっしりとついています。
メタカラコウが咲きはじめました。花穂の下の方から黄色い花が開いています。メタカラコウは池ヶ原湿原の多くの場所で見られます。近づいてよく見ると、面白い花の形をしています。
ノカンゾウも咲きはじめました。写真の撮影時(7月11日)には1株だけが咲いていましたが、週末にはもう少し咲いているかもしれません。緑の湿原にオレンジの花が鮮やかで、たいへん目立ちます。
カキランのつぼみがようやく膨らみ、うすいオレンジ色の花弁が見え始めました。池ヶ原湿原全体では数百株が生育しており、週末には木道沿いでもいくつか確認することができると思います。
【妻平湿原】
妻平湿原でも様々な花が開花を迎えていますので、ご紹介します。
まずはノリウツギです。白い花が枝からいっぱいに咲き誇っています。
木道沿いのヨシ原にはコムラサキや絶滅危惧種のクサレダマも咲いています。
湿原のヨシ原の中で、ひっそりと咲く花々を探すと、まるで宝探しをしているような気分になります。この時期にしか見ることのできない湿原の花々に出会いにいらっしゃいませんか。