【冬の野鳥レストランで飛翔写真の撮影に挑戦!】
記録的な大雪で六呂師高原では今週のはじめに3mほども積雪がありました。みなさんもここしばらくは雪かきや雪下ろしなどで大変だったことと思います。ほんとうにお疲れさまでした。
今週末は疲れをいやしに、冬の野鳥レストランにいらっしゃいませんか。暖かな室内でゆっくりしながら、エサを食べにくるかわいい野鳥を眺める。野鳥レストランは癒しの空間でもあります。この数日で六呂師の雪も緩み、15日現在で240㎝ほどに積雪が減りました。道路も除雪が進んでおり、大野市や勝山市から六呂師に至る県道は安心して対面通行ができる状態にあります。ただ、雪解けに伴い道路両脇の雪の壁が崩れていることがありますので、十分に気を付けてお越しください。
冬の野鳥レストランは、野鳥の名前や姿かたちを勉強するにも適していますが、野鳥撮影の練習をするにも最適です。野外で野鳥を撮影するためには、野鳥のいる場所に出向き、葉が生い茂る木々の中で声を頼りに探し回り、野鳥が逃げる前にカメラのシャッターを切らなければなりません。その点、冬の野鳥レストランでは、温かい室内で待っているだけで、野鳥が向こうから何回も近くに寄ってきてくれます。つまり、野鳥のシャッターチャンスに困ることはありません。
そんな野鳥レストランですから、難しい野鳥の飛翔シーンの撮影にも挑戦しやすいです。まず、センター職員が撮影した写真を少し紹介します。
なかなか迫力があります。さて、ではどのようにすれば飛翔シーンの撮影ができるのでしょう。ポイントをいくつかご紹介します。
【撮影のポイント】
1.シャッター速度を1/2000秒以上に高める
野鳥のはばたきは非常に速いので、シャッター速度をかなり高めないと羽がボケてしまいます。羽先までピタッと止めたければ速度を1/3200秒以上にするのがおすすめです。
2.高速連写モードにする
飛び立つ瞬間の様子を詳細に撮影するため、連写速度を最高速に高めてください。野鳥はあっという間に飛び去るため、最高速にしていても写るのは数枚程度です。
3.野鳥をよく観察して、飛び立つ瞬間や方向を予測する
野鳥の撮影では、飛び立つ瞬間から飛んだ先へとカメラを流し撮りします。ある程度の予測がないと、追いかけることができないばかりか、シャッターを押すこともできません。じっくりと観察して、いつ飛ぶのか、どちらに飛ぶのかを予測する必要があります。
そういった意味では、キツツキの仲間は飛ぶタイミングや方向が分かりやすいです。下の写真のように、飛び立つ前にその方向に顔を向け確認することが多いです。きょろきょろし始めたら、まもなく飛翔するサインです。羽を広げると美しい模様が見えるので写真映えするのでおすすめです。
他にも色々と細かいポイントがあるので飛翔シーン撮影は難しいですが、うまく撮影できた時の喜びは格別です。カメラをお持ちの方は、ぜひ飛翔の撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。