【六呂師高原でもマルバマンサクが咲きました!】
春先に他の花に先駆けて咲くことで知られる「マルバマンサク」が六呂師高原でも花開きはじめました。一時期は3m近くあった六呂師の積雪も1mにまで減りました。南側を向いた斜面では土が見える部分が増え、春を待っていた野草の若葉が顔を出しています。今年は特に雪深かった六呂師にも、いよいよ春がやってこようとしています。
マルバマンサクの花を探している途中で、面白いものを見つけたのでご紹介します。
一つ目はファミリー広場(馬取池の前にある広場)のアカマツの大木です。今年の大雪で随分と枝が垂れ下がっています。木の下をよく見ると、マツボックリがたくさん落ちていて、マツボックリがバラバラに分解されたものも大量に落ちています。だれがこんなことをしたのでしょう。
バラバラのマツボックリをじっくりとみると、エビフライのようなものが見つかります。このホームページでも何回か紹介していますが、これはリスがマツボックリの中の種子を食べた痕です。かなりたくさん落ちていましたが、何匹のリスがいるのでしょう。誰もいない森の中、雪の上でマツボックリをいっぱいかじるリスの姿を思い浮かべると、ほほえましい気持ちになります。
2つ目は馬取池から観察棟へと続く歩道沿いの木です(種名は分かりませんでした)。この木も雪で垂れ下がっており、枝先がまだ雪の下にあります。枝の樹皮が下から1m50cmの高さまではがされています。いったい誰がこんなことをしたのでしょう。
木の下を見ると直径1~2cmくらいの丸い糞がたくさん落ちていました。これはウサギの糞です。つまり、ウサギがエサとして樹皮を食べ、そしてその場で糞をしているのです。
ここでもう一つ疑問が浮かびます。ウサギは1m50cmもジャンプをして樹皮を食べたのでしょうか。ジャンプが得意なウサギでも、そんなことは流石にできません。実は数週間前までは1m50cm上の高さまで雪があったのです。そして、雪が融けて雪面が下がるにつれウサギが樹皮を食べ続けた結果、こんな木ができあがりました。
雪が降る時期にはこのような動物の生活の痕は全て隠されてしまいますが、雪解けのこの時期に森を歩くとこのような発見がたくさんあり、楽しいものです。
冬の野鳥レストランの様子を少しお伝えします。春が近づき暖かくなってきたので、森の中に野鳥のエサが増えてきているのか、野鳥レストランを訪れる野鳥の数は少なくなってきています。ただ、野鳥の種類に大きな変化はなく、キツツキの仲間も相変わらず顔を見せてくれますし、リスも時々現れます。これまで来ていなかった野鳥が見られる時期でもありますので、まだまだ楽しむことができます。皆様のお越しをお待ちしています。