早春から初夏へ、そして冬へと、目まぐるしく変わる今年の春に耐える植物たち(平成30年4月17日)
4月に入り、初夏を思わせるような陽気が続き、桜や春植物たちが一気に花を咲かせましたが、7日からは一転して気温が下がり、六呂師高原では4月8日に、4月としては記録的な積雪量(自然保護センター周辺で約25cm)に達しました。
早速、8日の朝、雪が降りしきる中を六呂師高原内の様子を見まわったところ、開花したばかりのソメイヨシノやコブシの花が、雪で覆われるという「雪見花」を見ることができました。雪に耐えながら、春の命を育む花や新芽を写真でご覧ください。
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一方、25cmもの積雪に覆われたカタクリやフクジュソウなどの春植物たちはどうなったのでしょうか。
春植物たちの新葉や花は、あまりにもか弱く、少し触るだけで葉や花弁が切れ、踏みつければすぐに折れてしまいます。そんなか弱い葉や花が、25cmもの積雪の重みに耐えられるのかどうか・・・雪解け後には、春植物たちの無残な姿が点在しているのではないかと推察していました。
再び、気温が20度を超えた4月10日、保護センター本館に近いミチノクフクジュソウとカタクリの群落を見に行きました。
すると、雪が消えた所からは、徐々に押しつぶされた新葉やつぼみが見え始め、雪が無くなるとともに、花柄が立ち上がり、次第につぼみが開き始める様子を観察できました。夕方までにはほとんどの雪が消えてなくなり、その後には、いつもと変わらないカタクリとミチノクフクジュソウのお花畑が復活しました。
踏みつけや接触には弱い春植物ですが、雪の重みや低温には耐える術を身に着けていたのです。何万年にもわたって、彼らが早春に花を咲かせ続けてきた生命力を垣間見ることができました。
雪に覆われながらも、健気に花を咲かせる様子を写真でご覧ください。
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さあ、もうすぐ春の陽気と花の共演が見ごろを迎えます。か弱くも生命力溢れるお花畑を見に、自然保護センターの自然観察の森にお越しになりませんか。きっと、新芽や花たちが、元気をプレゼントしてくれると思います。