◆今週末のイベント情報 平成30年10月13日(土)、14日(日)

【昆虫のレストラン2号店…?】

 8月から9月にかけて、学習広場花壇のオミナエシの花は「昆虫のレストラン」として、吸蜜にやって来る昆虫たちで大賑わいでした。時にはナミルリモンハナバチという珍しい昆虫もやってきたりと、カメラマンの方々には絶好の撮影スポットだったようです。9月末には、オミナエシの花期が終わるに従い、昆虫もほとんど見かけなくなり、この昆虫のレストランは、残念ながら閉店となりました。

 ところが、自然保護センターの昆虫のレストランは、このオミナエシ店だけではありません。自然観察の森には、まだオープン中の昆虫のレストランがあります。ファミリー芝生広場の馬取池側にあるミゾソバの群生地です。ミゾソバは下部は白色、上部は淡紅色をおびた小さな花を、50cm程に伸びた一つの茎に多数の花を付けます。そのため、ミゾソバの群生地は、昆虫たちにとっては吸蜜するのに丁度よいスポットで、オミナエシに次ぐ「昆虫のレストラン2号店」と言ってもよいでしょう。

 先日は、このミゾソバの昆虫のレストランに、多くのミツバチが吸蜜に来ていましたし、ハナムグリ、ハエやアブの仲間もいました。他にも、2~3匹のオオウラギンスジヒョウモンも蜜を味わいに来ていました。オオウラギンスジヒョウモンは、日当たりのよい草原に多く、低山では7~8月は休眠しています。秋になって気温が下がり、休眠から覚めたオオウラギンスジヒョウモンは、このミゾソバの蜜がとても美味しいのか、大きな羽を一生懸命動かしながら吸蜜に来ていました。また、この日は数匹のハチドリのように飛ぶホシホウジャクにも出会いました。ミゾソバやツリフネソウの群生地を行ったり来たりと大忙しでした。

 自然観察の森全体には、ツリフネソウ、アキノキリンソウ、サンインヒキオコシの花もまだ咲いており、こちらにも昆虫が吸蜜しに来ていますが、どうやらミゾソバの方が人気がありそうです。

 さて、これらの植物や昆虫についての解説を聞きながら、自然観察の森を歩く「四季の自然観察シリーズ」も10月末までとなっており、あと残り3回です。この観察会に参加すれば、六呂師高原の秋の自然を満喫できること間違いなしです。今週末は、自然保護センターにぜひお越しください。

ミゾソバ
ミゾソバの花
ハエの仲間
アブの仲間
オオウラギンスジヒョウモン
オオウラギンスジヒョウモン
ホシホウジャク(ツリフネソウ)
 

 

≪お知らせ≫

【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

 そして今秋、17年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

調査方法等は特設ページをご覧ください。

 

10月13日(土)

★観察棟

【週末天体観望会】

10月のテーマ:★深紅の変光星「ガーネットスター」をみよう★

開催時間 19:00~21:00 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)

※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

 

10月14日(日)

★自然観察の森

四季の自然観察シリーズ

 今週末は、2018年のシリーズ36回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。

<講 師> 櫻井 知栄子 さん

<テーマ> ひっつきむしをさがそう

<時 間> 11:00~12:00  13:15~14:15

 (所要時間約60分)

<集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。

<持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等

10月13日(土) 4(日)

★観察棟

【プラネタリウム】秋の星座番組

秋の星座解説と星座の物語。

10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

ペルセウスの冒険