キジの家族に出合いました(2017年7月29日号)
出勤途中に、道路脇の草刈り跡地でキジの家族を見つけました。
キジは草原の鳥ですので、六呂師高原にはかなりの数のキジが生息していると思いますが、
見つけてもすぐに背丈の高い草原に隠れてしまったり、走って逃げてしまうので、
近くでじっくりと観察する機会は、そんなに多くありません。
ところが今日のキジの家族は、どーんと肝が据わったお父さんキジだったので、
車から5m程度のところで、採餌、羽繕い、休息などの行動を観察することができました。
さらにそんなお父さんのおかげか、お母さんも草陰に身を隠しながらも、近くできょろきょろしたり羽繕いをしていました。
最も警戒していたのは子供たち。
普通、雛鳥の警戒心は、親鳥より少ないのですが、
この家族は、雛鳥の方が警戒心が強く、体全身が見えるところでは、急いで歩いて、見えないところで採餌しているようでした。
キジは、身近な環境で普通に見られる野鳥ですが、
雄親のきらびやかな羽色は、古くから日本人を引き付け、日本の国鳥に指定されています。
ところが、卵を抱く雌親は何とも目立たない枯れ草色で、とても地味な色合いです。
その差を見ると、同じ種類なのに、どうしてこんなに違うのだろうと不思議で仕方がありませんね。
まさに進化の成せる技!
六呂師高原にお越しの際には、周辺の草原も注意して見ていただくと、キジが見られるかもしれません。
でも多くの場合、キジの方が先に、人間ウォッチングをしているはずですよ。