冬の野鳥レストランニュース 平成28年1月16日号

 1月初旬の開店当初、暖冬による積雪なしという状況から、なかなか野鳥の訪問がなかった冬の野鳥レストランですが、ここ数日の降雪により、六呂師高原にはかなり雪が積もりました(1月15日付で58㎝の積雪)。それに伴い、野鳥レストランは少しずつにぎやかになってきています。

 この「冬の野鳥レストランニュース」では、エサ台を訪れた野鳥やけものたちの情報などを随時お知らせしていく予定です。

 

【冬の野鳥レストラン来客名簿】 今年の初来店の野鳥は赤字

野鳥名の後の数字は同時に訪れた個体数(最も多いとき)

1月16日(土)

コゲラ2 シジュウカラ3、アカゲラ1、ヤマガラ2、ヒヨドリ1、コガラ1、エナガ1、ゴジュウカラ1

1月15日(金) コゲラ1 シジュウカラ4、アカゲラ1、ヤマガラ1、ヒヨドリ1、シメ1、コガラ1
1月14日(木) コゲラ2、シジュウカラ3、アカゲラ1、ヤマガラ1
1月11日(土) コゲラ2、シジュウカラ1、アカゲラ1
1月10日(日) コゲラ2、シジュウカラ1
1月9日(土) コゲラ2、シジュウカラ1、アカゲラ1
1月8日(金) コゲラ1

 

 

  • アカゲラです。エサ台ではなく、その近くの木を20分程度つついていました。きっとおいしい虫がたくさんいたのでしょう。

  • よく来店するコゲラのペアです。来店時はいつも牛脂をつついています。

  • シジュウカラです。始めのうちは1羽だけで来ていましたが、今では仲間を誘ったのか3~4羽がよく来ています。エサ台のヒマワリの種をくわえるとすぐに飛び去り、奥のしげみで食べているようです。

  • ヤマガラです。来店したての頃は、警戒していたのか遠くのエサ台の木の実ばかりを食べていましたが、今日(1月15日)は近くのエサ台にまで来ていました。少しずつ野鳥レストランに慣れてきているようです。

  • 夜間に来店した珍客さんを3匹紹介します。

     冬の野鳥レストランでは野鳥のエサとして、牛脂を金属ネットにいれて木に設置しています。上の写真で、コゲラやシジュウカラがつついている緑色のネットに入っている白いものが牛脂です。

     ある朝、エサ台のチェックをしていると、金属ネットが破られていて、牛脂が丸ごとなくなっていました。「これは野鳥ではない、もっと大きな動物が夜に来ているのだろう!」ということで、近くの木にセンサーカメラを取り付けてみました。すると一晩の間に、いろいろな珍客さんが野鳥のレストランを訪れていることが分かりました。

     上の写真はテンです。テンは木に登るのが上手で、ジャンプ力もあるんで、前日に牛脂をとったのはテンの可能性があります。実際、今年に入って、テンが牛脂に飛びついて食べているところをセンター職員が目撃しています。

  • 上の写真はキツネです。牛脂のにおいに誘われてきたのかもしれませんが、翌朝牛脂に変化がなかったことから、残念ながらこの日は食べることができなかったようです。

  •  こちらはタヌキです。タヌキは牛脂も木の実も食べます。もう少し雪が積もるとエサ台まで届くようになるため、運が良ければエサ台で木の実を食べるタヌキの姿が観察できるのですが、この日はおそらく届かなかっただろうと思われます。

     これらのように冬の野鳥レストランには野鳥以外のお客さんもときどき訪れることがあります。ここでご紹介した以外では、リスやウサギの仲間が来店したこともあります。