冬の野鳥レストランニュース 平成28年2月19日号

 先週末の雨で六呂師高原の雪もかなり少なくなり、野鳥レストランの継続が心配されましたが、今週にまとまった積雪があり、センター職員一同ほっと胸をなでおろしています。春の訪れは待ち遠しいのですが、あまりに早く雪がなくなるのも困る…野鳥レストラン関係者の複雑な胸の内です。

 

【冬の野鳥レストラン来客名簿】 

今年の初来店の野鳥やけものは赤字

来店がめずらしい野鳥やけものは青字

野鳥名の後の数字は同時に訪れた個体数(最も多いとき)

2月18日(木)

シジュウカラ 多、ヤマガラ 多、ヒヨドリ2、コガラ2、アカゲラ2、コゲラ2、エナガ1、

オオアカゲラ ♂1(オスは頭が赤い)

2月17日(水) シジュウカラ 多、ヤマガラ 多、コゲラ2、コガラ1、カケス1、アカゲラ1、ヒヨドリ2、シロハラ1
2月16日(火) シジュウカラ 多、ヤマガラ 多、コゲラ2、ヒヨドリ2、アカゲラ1、シロハラ1
2月14日(日) シジュウカラ 多、ヤマガラ 多、アカゲラ1、コゲラ1、シロハラ1、エナガ1、ヒヨドリ1、コガラ2、ハイタカ1、アトリ2
2月13日(土) シジュウカラ 多、ヤマガラ 多、アカゲラ1、ヒヨドリ2、シロハラ1、コゲラ1、エナガ2
2月12日(金) シジュウカラ 多、ヤマガラ 多、アカゲラ2、ヒヨドリ、コゲラ1、シロハラ1
  • 鯖江市からお越しの佐々木健三さんよりご提供のハイタカの写真です。

     いつも野鳥レストランにお越しいただいた来館者の皆さんに、「野鳥の動きがピタッととまっているときは、近くに猛禽がいる可能性があります」とお伝えしていますが、遂にその猛禽の写真が撮影されました。上空でハイタカが小鳥を追い回した後に、木にとまって羽休めをしているところです。

  •  ヒヨドリです。野鳥レストランではいつもミカンやカキなどの果物を食べに来ることが多いですが、最近は窓のすぐ近くのエサ台にとまり、アワやヒエなども食べています。こちらはその様子を望遠レンズで撮影したものです。鳥の羽毛は近くで見ると、ものすごく細かくて綺麗ですね。

  •  アカゲラの飛行写真です。じっくりと翼の風切羽をみてください。白と黒の模様がきれいですが、さらによく見ると白黒模様の間にグレーの部分があります。これは羽がどのようになっていると思いますか?白黒とグレーの羽根が交互に生えているのでしょうか。答えは右の写真をご覧ください。

  •  この写真はアカゲラではなく、アオゲラの風切羽です。キツツキの仲間の羽には、羽の軸(羽軸)を境にして模様や色が違うものがあります。アカゲラの風切羽も同じようになっているため、左の写真のような羽の模様になるわけです。

  • 野鳥のケンカ、その①

    「擬木(ぎぼく)に入れられた牛脂を巡る攻防」

     野鳥レストランにはヒマワリの種やドングリなどを入れたエサ台もありますが、枯れ木を立たせた擬木も設置されています。この擬木にはいくつも穴があけてあり、その穴に牛脂やミールワームなどが入れてあります。この擬木の牛脂を巡って、たびたびケンカが起こります。

     今回は3種類の野鳥がケンカをして飛び立つところが撮影できました。みんな背中を向けているため分かりづらいですが、上からコガラ、シジュウカラ、ヤマガラです。

  • 野鳥のケンカ、その②

    「アカゲラの戦い(2/18)」

     時々、オスのアカゲラが2羽同時に野鳥レストランを訪問してくれます。そして2羽がそろうとかなりの確率でケンカが起こります。この日のケンカはなかなかの長期戦でした。2羽が1メートルくらいの近い位置にとまり、いつ飛びかかってもおかしくない状態から10分以上にらみ合いが続きました。その後、場所を変えてさらに10分程度にらみ合いました。ケンカを期待して見守っている来館者の方がたくさんいらっしゃいましたが、見ているほうが途中で疲れてしまうくらいの長い膠着状態が崩れると、あっという間に決着がつき、一方が飛び去ってケンカが終わりました。