2月の天文情報

2月の主な天文現象

7日(日)

水星が西方最大離角

8日(月) 新月
15日(月) 上弦
23日(火) 満月
24日(水) 月と木星が接近!
29日(月) 海王星が「合(地球から見て太陽と同じ位置になること)」

2月の天文トピック

月と木星が接近!

提供:国立天文台 天文情報センター
提供:国立天文台 天文情報センター

  2月23日、24日には木星がほぼ満月の月に接近します。月は明るいので、周囲の星座の星は見にくくなるのですが、木星は-2.4~-2.5等級と十分に明るいため、簡単に見つけることができます。満月と木星という2つの明るい星の共演は一晩中見ることができますので、ぜひ観望されてはいかがでしょうか。

 

冬の星座

 おおいぬ座

おおいぬ座(星座絵:ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ)
おおいぬ座(星座絵:ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ)


 おおいぬ座の鼻先で輝くのは、1等星の「シリウス」です。シリウスは星座を形作る星々の中で最も明るく、-1.4等級の明るさで輝きます。

 シリウスは明るく目立つため、古来から特別な星とされてきました。古代ギリシャ・ローマ時代には、シリウスが熱病や狂犬病を起こすと信じられており、恐れられていました。また、古代エジプトではシリウスが夜明け前の東の空に現れるようになるとナイル川が氾濫することが知られており、作物の刈り取り時期を知らせる星として重んじられていました。

 ふたご座

ふたご座(星座絵:ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ)
ふたご座(星座絵:ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ)

 ふたご座は冬を代表する星座で、トレミーの48星座のひとつであり、黄道12星座のひとつでもあります。ギリシャ神話でふたご座は大神ゼウスとスパルタ王妃レダの間に生まれた双子の兄弟カストル(右)とポルックス(左)とされています。

 双子の名前は、それぞれの頭の位置に輝く星の名前にもなっています。右の星カストルは2等星、左の星ポルックスは1等星です。分光器という特殊な観測装置でカストルを調べた結果、3組の2重星が複雑に回りあう6重連星であることがわかっています。もしカストルの近くに惑星があり、その惑星から空を眺めたとすると6つの太陽が輝く、不思議な世界が広がっていることでしょう。

 

2月の星座・天体

2月15日 21時ごろの南の空(福井)

2S

2月15日 21時ごろの北の空(福井)

 

2N

自然保護センターでは3月からの毎週土曜日の19:00~21:00の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館くださいね。

 

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