9月の主な天文現象
1日(木) | 新月(アフリカ方面で金環日食) |
3日(土) | 海王星が衝(地球からみて海王星が太陽の反対側になり、観望の好機) |
9日(金) |
上弦 月・土星・火星・アンタレスが接近 |
15日(木) |
中秋の名月(満月2日前の月) |
17日(土) |
満月(半影月食) |
23日(金) | 下弦 |
27日(火) | 木星が合(地球からみて木星が太陽と同方向になり、観望することができない) |
29日(木) | 水星が西方最大離角 |
9月の天文トピック
9月9日 上弦の月・土星・火星・アンタレスの接近
9月9日の夜空にはさそり座の一等星アンタレスの近くに、明るい天体が集まりたいへんにぎやかになっています。環の大きく開いた土星、地球との接近を終えて遠ざかりつつある火星、そして上弦の月。だんだんと涼しくなってきた初秋の夜長に、このにぎやかな星空を眺められてはいかがでしょうか。 |
9月15日 中秋の名月 「中秋の名月」とは、旧暦(太陰太陽暦)で8月15日の夜の月のことをいいます。今年の中秋の名月は満月二日前の月です。中秋の名月は、新月となる日から数えて15日目の夜の月のことを指し、満月は、地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間の月を指します。このように、それぞれ決め方が違うことから、日付にずれが生じることがあるのです。 満月ではないので、残念に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、望遠鏡で月を観察する時には、満月でない方がクレーターなどの表面の構造を観察しやすくなります。 当日は特別観望会「中秋の名月」を観察棟にて実施しておりますので、皆様のお越しをお待ちしています。 |
9月17日 半影月食
今年は部分月食や皆既月食は一度も見られませんが、半影月食が3回見られます。そのうちの2回は3月23日と8月18日ですでに終わってしまいましたが、一番条件が良く見やすい半影月食が9月17日の早朝に起こります。
【半影月食とは】 月食とは、太陽の光が地球にあたってできた影に月が入った時に見られる現象です。この影には本影と半影の2種類があります。本影とは太陽の光が全く届かない部分、半影とは光の一部が到達する部分になります。この半影の部分に月が入った時に半影月食が起こります(本影の部分に月の全部が入ると皆既月食、一部が入ると部分月食となります)。
【半影月食の見え方】 皆既月食であれば、月が赤銅色に変化してみえますが、半影月食は、よほど注意しないと、ほとんど何の変化も起こっていないように感じます。注意深く観測すると、満月全体のツヤが失われているように見えたり、本影に近い部分がほんの少し暗くなっているように感じることがあります。
【半影月食データ】 食の始め 1時55分ごろ 食の最大 3時54分ごろ 欠け終わり 5時54分ごろ |
9月29日 水星が西方最大離角
明け方の東天に低く見えている水星が、9月29日に西方最大離角となります。そのため、29日前後では水星の高度が高く、見やすくなります。肉眼ではなかなか見ることのできない水星ですが、この機会に早起きをして水星観察に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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9月の週末天体観望会
テーマ 天の川をみよう |
見ごろな天体 惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)… 火星・土星・天王星・海王星
星雲(宇宙のちりやガスの集まり)…M57リング星雲(こと座) M27アレイ状星雲
二重星… アルビレオ(はくちょう座) アルマク(アンドロメダ座)
散開星団(若い星の集まり)… M11(たて座) M6、M7(さそり座)
球状星団(年老いた星の集まり)… M13(ヘルクレス座) M15(ペガスス座)
銀河(何千億個もの星の集まり)… M51子持ち銀河(りょうけん座) M31アンドロメダ銀河(アンドロメダ座) |
9月15日 21時ごろの南の空(六呂師)
9月15日 21時ごろの北の空(六呂師)
自然保護センターでは毎週土曜日の19:30~21:30の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。
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