4月の天文情報(29年度)

4月の主な天文現象

1日(土)

水星の東方最大離角(夕方、西の空で水星の位置が高くなり、見やすくなります。)

アルデバラン食(月がおうし座の1等星アルデバランを隠します。)

4日(火)

上弦

8日(土) 木星が衝(木星・地球・太陽が一直線に並びます。木星が明るくなり、一晩中観望できるようになる観望の好機です。)
10日(月) 月と木星が接近
17日(月) 月と土星が明け方空での接近
19日(水) 下弦
26日(水) 新月
30日(日) 金星が最大光度(金星の明るさが最大になります。)

4月の天文トピック

4月1日 アルデバラン食

 

 4月1日にはアルデバラン食が起きました。アルデバラン食は、おうし座の一等星アルデバランが月に隠される現象です。月齢4.3の細くかけた月に一等星が隠され(潜入18:40頃)、出てくる(出現19:50頃)ところが全国的に確認できました。

 当日にアルデバラン食の写真を撮影しましたのでお伝えします。

 

夕暮れ時、アルデバラン食直前の空

 潜入時は夕焼け空で美しく輝く細い月に、一等星がかくれていくという幻想的な光景を楽しむことができました。

 

2017年4月1日 アルデバラン食(潜入直前)

 

 上の写真は潜入の直前です。この写真を撮影した直後に、フッとアルデバランが消えてしまいました。一瞬の出来事です。写真で見ると月の表面までかなり距離があるように見えますが、月に輪郭線を引いてみると下のようになります。

 

2017年4月1日 アルデバラン食(潜入直前・輪郭線付き)

 

 アルデバランが月の輪郭線のギリギリにあったことがあります。そして、下の写真が潜入のすぐ後の様子です。

 

2017年4月1日 アルデバラン食(潜入直後)

 

 普段見るお月様と変わりありません。その後、19:50頃に反対側の光の当たっている部分からアルデバランが出現しました。その瞬間は、観望会を実施していたため撮影できませんでしたが、望遠鏡をのぞいていた来館者の方には大変喜んでいただけました。

4月の週末天体観望会

テーマ ★太陽系1番のジャンボ惑星 木星をみよう★

見ごろな天体

 

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…

  木星・火星・水星

                     

星雲(宇宙のちりやガスの集まり)…

  M42オリオン大星雲                

 

散開星団(若い星の集まり)…

  M36・M37・M38(ぎょしゃ座)、M44プレセペ(かに座)、

  M45プレヤデス星団(おうし座)

 

球状星団(年老いた星の集まり)…  

  M3(りょうけん座)

 

銀河(何千億個もの星の集まり)…

  M104ソンブレロ銀河(おとめ座)、M51子持ち銀河(りょうけん座)、

  M64ブラックアイ銀河(かみのけ座)M65(しし 座)

 

惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)…

  M97ふくろう星雲(おおぐま座) 

 

4月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

 

4月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

 

自然保護センターでは毎週土曜日の19:30~21:30の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。

 

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