7月の天文情報(29年度)

7月の主な天文現象

1日(土)

◐上弦
2日(日)

半夏生

7日(金)

七夕

特別観望会「七夕の夜 -織姫星と彦星をみよう-」を開催

9日(日) ◌満月
12日(水) 金星とヒアデス星団の接近
17日(土) ◑下弦
23日(日) ◍新月
25日(日) 特別観望会「水星食をみよう -月齢1.7の月に水星がかくれんぼ-」を開催
29日(土) 月と木星が接近(夕空)
30日(日) 水星が東方最大離角(水星が太陽から最も離れて見えるとき。夕方西の空に水星が見え、観望の好機)
31日(月) ◐上弦

 

7月の天文トピック

【7月25日(火) 水星食をみよう】

図:国立天文台 天文情報センター

 

 水星が月齢1.7の細い月に隠される「水星食」が7月25日に起こります(南西諸島の一部を除く日本全国で見られます)。福井県では夕方の18:55頃、西の空で月の暗い部分に水星が隠れていき(潜入といいます)、19:49頃、月の明るい部分から出現します。ただ、この現象は夕方のまだ空が明るい時刻に始まるため、肉眼で確認することは難しいかもしれません。観察に挑戦される方は、西の低空が開けた場所で双眼鏡などを用意してください。潜入や出現の瞬間を見逃さないよう少し早目に観察を始めるのがよいと思います。自然保護センターでは、双眼鏡や望遠鏡での観望会を実施しますので、水星食を観察したい方はぜひお越しください。

 なお、今回の水星食は5日後の7月30日が水星の東方最大離角にあたり、水星が太陽から見かけ上最も離れるため、観測条件が大変良好です。また、水星食は明け方か夕方に起こりますが、今回は夕方なので寝坊して見逃す心配もありません。最後に、今回の水星食を見逃すと、福井県で次に見られるのは17年後の2034年2月18日の早朝となります。条件最良の今回の水星食をぜひご覧になっていただきたいです。

 

7月の週末天体観望会

テーマ ★15年ぶりに環が最大に開いた土星を見よう★

見ごろな天体

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…

  木星、土星              

 

散開星団(若い星の集まり)…

  M11(たて座)

  M6・M7(さそり座)

 

球状星団(年老いた星の集まり)…  

     M13(ヘルクレス座)

     M5(へび座)

 

銀河(何千億個もの星の集まり)…

  M104 ソンブレロ銀河(おとめ座)

  M51 子持ち銀河(りょうけん座)

 

惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)…

  M57 リング星雲(こと座) 

  M27 アレイ状星雲(こぎつね座)

 

7月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

 

7月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

 

自然保護センターでは毎週土曜日の19:30~21:30の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。口径80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。

 

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