9月の天文情報(29年度)

9月の主な天文現象

6日(水) ○満月
12日(火) 水星が西方最大離角(明け方、東の空で観察しやすい位置にあります
13日(水) ◑下弦 月とアルデバランが接近
16日(土) 特別観望会「シルバーウィークの夜-環が最も開いた土星をみよう-」開催
17日(日)

明け方、東の空で水星と火星が接近(望遠鏡で同一視野内に収まります)

特別観望会「シルバーウィークの夜-環が最も開いた土星をみよう-」開催

18日(月)

明け方、東の空で月と金星が接近

特別観望会「シルバーウィークの夜-環が最も開いた土星をみよう-」開催

19日(火) 明け方、東の空で接近している火星と水星の間に月が入る
20日(水) 新月
23日(土) 秋分
27日(水) 月と土星が接近(夕空)
28日(木) ◐上弦

 9月の天文トピック

【夜明け前の東天がにぎやか】

 夜明け前の東の空に金星や水星、火星、しし座の1等星レグルスがそろっており、とても賑やかな様子になっています。9月12日には水星が西方最大離角を迎えるため、日の出30分前の水星の高度が10日~16日にかけて10度を超え、見つけやすくなっています。

 

9月中ごろの日の出前の東の空(図:国立天文台 天文情報センター)

 

 また、9月17日には水星と火星が見かけ上、大きく接近し、望遠鏡で見ても同一視野に入るようになります。ほとんど同じ位置で2つの惑星を見ることのできる機会なので、早起きされた方はぜひ東の空をご覧になってみてください。

 さらに、9月18日と19日には金星や水星、火星に新月前の極細の月が接近します。

 

金星、水星、火星に極細の月が接近(図:国立天文台 天文情報センター)

 

まず、18日には月齢27の月が金星に近づきます。明けの明星の明るい金星のすぐ上で月が輝く様子が楽しめます。

19日には近い位置にある水星と火星の間に月齢28の極細の月がすっぽりと収まります。月齢28の月は、見つけられるほぼ限界の月と言われますが、水星と火星の間にありますので見つけやすいはずです。肉眼で見つけづらいようなら、双眼鏡をのぞくと分かりやすくなると思います。

18日も19日も共に新月に近い細い月ですが、惑星を目印に探してみてはいかがでしょうか。なお、月が細いときには、月の影の部分が地球からの反射光に照らされてうっすらと見える「地球照」という現象も確認できます。

 

9月の週末天体観望会

テーマ ★星の最後の姿  惑星状星雲をみよう★

見ごろな天体

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…

  土星              

二重星

  アルビレオ(はくちょう座)

散開星団(若い星の集まり)…

  M11(たて座)

球状星団(年老いた星の集まり)…  

     M13(ヘルクレス座)

     M15(ペガスス座)

惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)…

  M57 リング星雲(こと座) 

  M27 アレイ状星雲(こぎつね座)

  NGC7293  らせん星雲(みずがめ座)

 

9月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

 

 

 

9月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

 

 

自然保護センターでは毎週土曜日の19:30~21:30の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。口径80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。

 

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