6月の主な天文現象
2日(火)月が土星に接近する(月が土星の北1°53’)
3日(水) | 満月。木星の衛星食(ガニメデがエウロパを隠します。20時28分) |
7日(日) | 金星が東方最大離角(45°.4) |
13日(土) | 金星とプレセペ星団が接近 |
15日(月) | 白昼の水星食(11時08分那覇。福井では接近するも食にはなりません・・・) |
16日(火) | 新月 |
22日(月) | 夏至 |
25日(木) | 水星が西方最大離角(22°.5) |
6月の天体トピック
春の星座・天体
◎春は明るい星が少なく、大きな星座も多いため、星座が探しにくいと言われています。春の大曲線や春の大三角を見つけて、そこからいろい ろな星座を探していくと見つけやすいですよ。
また、明るい星が少ないため、薄暗い天体を見つけるには良い季節です。星団や星雲、銀河などを探してみるのもおもしろいですよ。
春の大曲線・春の大三角 |
春の星座をさがす目印となるのは「春の大曲線」と「春の大三角」です。 「春の大曲線」はおおぐま座の尾の部分からうしかい座の一等星アルクトゥールスを経て、おとめ座の一等星スピカにいたる曲線です。この曲線を見つけることから、春の 星座めぐりを始めることがおすすめです。 春の大三角」はアルクトゥールスとスピカを結び、さらにしし座のしっぽの先にある2等星デネボラを結んでできる三角形です。 春の大曲線や春の大三角を見つけることができると、春の主要な星座の位置がわかり、その他の光の弱い星座も見つけやすくなります。是非挑戦してみてください。 |
ふくろう星雲(M97) |
おおぐま座の後ろ足の付け根あたりに位置する惑星状星雲です。星雲の見た目がフクロウの顔に似ていることから「ふくろう星雲」と呼ばれています。直径が7.3光年あり、惑星状星雲の中では最大級のものです。 惑星状星雲とは、太陽くらいの質量の恒星が一生の終わりに大量のガスを放出し、その後中心に残った白色矮星の放つ強い紫外線によって、ガスが輝いて見えるものです。惑星状星雲にはさまざまな色や形があり、とても美しいものですが、光が弱く肉眼では見ることができません。自然保護センターの80cm望遠鏡でぜひ確認してもらいたいです。 |
りょうけん座M3(球状星団) |
りょうけん座にある球状星団です。双眼鏡で見ると光る雲のように見え、望遠鏡で見ると周辺部の星が分離して見えます。自然保護センターの80cm望遠鏡でみると、左の写真のように数万個の星が球状に集まって輝いて見えます。とても美しいですよ。 球状星団の星は、その多くが年齢が100億歳以上の古い星からなり、銀河系誕生の初期にできた天体であると考えられています。 |
6月の星空
6月15日 21時ごろの南の空(福井)
6月15日 21時ごろの北の空(福井)
(星図:ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ)
自然保護センターでは毎週土曜日の19:30~21:30の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館くださいね。
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