7月の天文情報(令和元年度)

7月の主な天文現象

2日(火) 半夏生
3日(水) ●新月
4日(木) 火星食(昼間)
7日(日) 七夕
9日(火) ◐上弦
10日(水) 土星が衝
17日(水) ○満月
20日(土) 土用
21日(日) 水星が内合
25日(木) ◑下弦 天王星が西矩
28日(日) ヒヤデス星団の食
31日(水) みずがめ座δ南流星群が極大

 

7月のトピック&見ごろな天体

※週末天体観望会 を午後19:30~21:30に開催しています。

 観察棟最終入館時間は、21:15です。

★トピック★

 7月7日は七夕です。今年のお天気はどうでしょうか、晴れたらいいですね。とはいえ肝心の主役の織女星ベガと牽牛星アルタイルは、東の空に昇って間もないのであまり目立ちません。やはり、旧暦の七夕の頃が空高くに見えて楽しめるのかもしれません。

 10日には土星が衝となり、見ごろを迎えます。環を持つ天体として人気のある土星を県内最大級の天体望遠鏡で見るのも楽しいですよ。天の川をはさんで木星も明るく輝いています。今が旬の惑星たちです。
 28日のヒアデス星団の食は、明け方の東の空で地球照の美しい細い月が入り込んでいき星々を隠します。双眼鏡で見ると月のまわりにたくさんの星が見え、美しい眺めです。

★水星

 日の入り直後の低い西の空に見えています。21日に内合となります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。

★金星

 日の出前の低い北東の空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。

火星

 かに座を東に移動し、月末にはしし座に入ります(順行)。日の入り直後の低い西の空に位置していますが、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。

★木星

 へびつかい座を西に移動しています(逆行)。宵の南東から南の空に見え、明るさは、-2.6等から2.4等。

★土星
 いて座を西に移動し(逆行)、真夜中頃に南中します。10日に衝となり、観望の好機を迎えます。明るさは、0.1等から0.2等。

★見ごろな天体★

・惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…木星、土星              
・散開星団(若い星の集まり)…M11(たて座)、M6・M7(さそり座)
・球状星団(年老いた星の集まり)… M13(ヘルクレス座)、M5(へび座)
・銀河(何千億個もの星の集まり)…M104 ソンブレロ銀河(おとめ座)、M51 子持ち銀河(りょうけん座)
・惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)… M57 リング星雲(こと座)、M27 アレイ状星雲(こぎつね座)

 

7月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

7月南

7月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

7月北

 

いて座の散光星雲 M8&M20

M8&M20