10月の天文情報(令和2年度)

 10月の主な天文現象

1日(木) 中秋の名月
2日(金) ○満月 水星が東方最大離角
4日(日) ミラ(くじら座)が極大
6日(火) 火星が地球に準大接近(約6,207万キロメートル、視直径22.6秒角、明るさ-2.6等)
8日(木) 10月りゅう座流星群が極大(見頃は8日の夜のはじめ頃。1時間に3個程度。条件が良い)
10日(土) ◑下弦 おうし座南流星群が極大(見頃は10月10日頃から20日頃までの夜半頃。1時間に2個程度)
14日(水) 火星が衝 水星が留 木星が東矩
17日(土) ●新月
21日(水) オリオン座流星群が極大(見頃は極大を中心とする4~5日間の未明。1時間に5個程度。条件がたいへん良い)
23日(金) ◐上弦 土星が東矩
26日(月) 水星が内合
31日(土) ○満月(2020年最小の満月)

 

10月のトピック&見ごろな天体

※週末天体観望会を午後19:00~21:00に開催しています。観察棟最終入館時間は、20:45です。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入館者数や滞在時間を制限して実施しています。詳しくはこちら

★トピック★

 今月は、日暮れ時に南西の空に低く並んで輝く木星と土星を見ることができます。その後の夜更けの南の空には、6日に地球に準大接近となる火星が名月と並んで煌々と輝いています。前回2018年の7月31日の大接近にはおよばないものの、見かけの大きさがたっぷりありますので、小口径の望遠鏡でも表面の模様が楽しめるかもしれません。火星は、うお座に位置していますので、暗い星ばかりで見つけにくいうお座を探す目印にもなりますよ。今月は満月が2回あります。2回目の満月のことを「ブルームーン(英語の慣用句でめったにない珍しいことを表す)」と呼ぶそうですが、月が青くなるわけではないですのであしからず。10月1日は「中秋」29日は「十三夜」、身近な存在の月も是非楽しんでください。

★惑星★

★水星…2日に東方最大離角となり、夕方西の空に見えます。

★金星…日の出前の東の空で明るく輝いています。明るさは、-4.1等~-4.0等。

火星…6日に地球に準大接近、14日に衝となり、観望にとても良い時期を迎えます。明るさは-2.2等~-2.6等。

★木星…宵の南から南西の空に見え、明るさは、-2.4等~-2.2等。

★土星…宵の南から南西の空に見え、明るさは、0.5等~0.6等。

★天王星…うお座に位置しています。明るさは、5.7等。

★海王星 …みずがめ座に位置しています。明るさは、7.8等。

★見ごろな天体★

・惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…土星、木星、火星
・二重星…アルマク(アンドロメダ座)、アルビレオ(はくちょう座)
・散開星団(若い星の集まり)…M11たて座)、二重星団h-χ(ペルセウス座)
・球状星団(年老いた星の集まり)…M2(みずがめ座)、M15(ペガスス座)
・惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)…M57 リング星雲(こと座)、M27アレイ状星雲(こぎつね座)、NGC7293 らせん星雲(みずがめ座)
・銀河…M31アンドロメダ大銀河(アンドロメダ座)、M33さんかく座銀河(さんかく座)

 

10月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

 

10月15日 21時ごろの北の空(六呂師)