11月の天文情報(令和2年度)

 11月の主な天文現象

1日(日) 天王星が衝
3日(火祝) 文化の日/水星が留
7日(土) 立冬
8日(日) ◑下弦
11日(水) 水星が西方最大離角
12日(木) おうし座北流星群が極大(見頃は11月12日頃から22日頃までの夜半頃。1時間に2個程度)
15日(日) ●新月
16日(月) 火星が留
17日(火) しし座流星群が極大(見頃は18日の未明。1時間に3個程度。極大時刻の条件がたいへん悪い)
22日(日) 小雪/◐上弦
23日(月祝) 勤労感謝の日
29日(日) 海王星が留
30日(月) ○満月/半影月食

 

11月のトピック&見ごろな天体

※週末天体観望会を午後19:00~21:00に開催しています。観察棟最終入館時間は、20:45です。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入館者数や滞在時間を制限して実施しています。詳しくはこちら

★トピック★

 いつもの秋なら、暗い星が多い秋の夜空は、少しさみしげに見えますが、今年は、10月6日に地球に準大接近した火星が-2.6等の素晴らしい赤い輝きを見せてくれているので、にぎやかな印象を受けるのでしょう。そんな中、月が19日には、日の入り後の南西の空に並んで輝く木星と土星に近づき、25日から26日にかけては、火星に近づきます。惑星たちと月の共演を楽しんでみませんか。

★惑星★

★水星…日の出前、東の低い空に位置し、11日に西方最大離角となります。明るさは0.2等~-0.7等。

★金星…日の出前、東から南東の空で明るく輝いています。明るさは、-4.0等。

火星…うお座を西に移動(逆行)していますが16日に留となり、以後は東向きの移動(順行)に転じます。留のころには、星空の中での火星の動きが止まったように見えます。宵の南東から南の空に見え、明るさは、-2.1等~-1.2等。

★木星…いて座を東に移動しています(順行)。宵の南西の空に見え、明るさは、-2.2等~-2.0等。

★土星…いて座を東に移動しています(順行)。宵の南西の空に見え、明るさは、0.6等。

★天王星…おひつじ座に位置し、11月1日に衝となり、観望には良い時期です。

★海王星 …みずがめ座に位置し、明るさは、7.9等。

★見ごろな天体★

・惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…火星、天王星、海王星
・二重星…アルマク(アンドロメダ座)、アルビレオ(はくちょう座)
・散開星団(若い星の集まり)…M11たて座)、二重星団h-χ(ペルセウス座)
・球状星団(年老いた星の集まり)…M2(みずがめ座)、M15(ペガスス座)
・惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)…M57 リング星雲(こと座)、M27アレイ状星雲(こぎつね座)、NGC7293 らせん星雲(みずがめ座)
・銀河…M31アンドロメダ大銀河(アンドロメダ座)、M33さんかく座銀河(さんかく座)

 

11月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

 

11月15日 21時ごろの北の空(六呂師)