3月の天文情報(30年度)

3月の主な天文現象

7日(木) ●新月
14日(木) ◐上弦 
21日(木) ○満月 春分の日
28日(木) ◑下弦

 

3月のトピック&見ごろな天体

※週末天体観望会 を午後7:00~21:00に開催しています。観察棟最終入館時間は、20:45です。

★トピック★

 春分を過ぎるといよいよ春の星空の出番です。これまで明るくにぎやかに輝きを見せていてくれた冬の星座たちが、一斉に宵の早い時刻に西の空に傾いていきます。その中にずいぶん遠ざかった火星も見えます。また、春の星座が東の空からかけあがってくるように夜の空に輝き始めます。
 双子の兄弟を大きなカニやししが追いかけ、こいぬとおおいぬをうみへびが飲み込もうとする、それはまるで星座の鬼ごっこを見ているようです。北の空では、おおぐまがやまねこを追いかけています。季節が冬から春に移りかわるのを夜空からも感じることができますよ。
 これから明るい天の川が夜明け前の南の空にかかるようになり、その東側に土星、西側に木星と並び、さらに空が白み始めるころには、金星と月が加わってにぎやかさが増します。早起きして注目してみてみましょう。

 

★金星

 明けの明星として東の低空で見ることができます。-4.0~-4.1等。

 

火星

 夕方の南西の空低く見えます。3月の終わりころの週には、プレセペ星団(すばる)に近づいていきます。1.2~1.4等。

 

★木星

 3月13日に西矩となり、観察シーズンの始まりです。-2~-2.2等。

 

★土星
 3月2日の朝方、0.5等で輝く土星と月齢25の細い月が大接近します。

★その他
 3月17日の夜半前、プレセペ星団(すばる)と月が接近します。

★見ごろな天体★

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…金星 火星 木星 土星 
恒星(二重星など)…7つの一等星(ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン)
散開星団(若い星の集まり)…M45プレアデス星団:すばる(おうし座)、M36、M37、M38(ぎょしゃ座)、M44(かに座)
球状星団(年老いた星の集まり)…M79(うさぎ座)、NGC2419(やまねこ座)
銀河…M77セイファート銀河(くじら座)
散光星団…M42/オリオン大星雲(オリオン座)
超新星残骸…M1かに星雲(おうし座)

 

3月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

3月南

3月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

3月北

おとめ座銀河団にある「マルカリアンの銀河鎖」

マルカリアンチェーン(おとめ座銀河団)