「お知らせ」カテゴリーアーカイブ
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2018.10.11
プロジェクトの概要
アキアカネの識別ポイント
プロジェクトの背景
調査方法
調査票
◇PDF総合シート(調査した場所のアキアカネの個体数を他の場所と比べてみたい方用)
過去の調査報告
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2018.09.28
福井県では、いよいよ今週末より国体が開幕します。
六呂師高原では、国体に先駆けて待ちに待った季節がやってきました。
雨続きの今日この頃、お陰様で自然観察の森はうるおい、森に足を踏み入れると、そこはキノコのワンダーランド!
あっちにもこっちにも不思議な色や形をした菌類たちがたたずみ、その応接に暇がありません。
キツネノカラカサ、ネナガノヒトヨタケ、テングタケダマシ、チャホウキタケ、オオホウライタケ、コテングタケモドキ、カブラテングタケ、ツルタケ、ツルタケダマシ、ドクツルタケ、クサハツ、チョウジチチタケ、ウスヒラタケ、カワラタケ、オオゴムタケ、ホコリタケ、サンコタケ、キツネノエフデなどなど…。
すでに森のキノコ国体は始まっています。
そんなわけで今日は、今大会のスローガン“織りなそう力と技と美しさ”をテーマに、先日(9月24日)自然観察の森で出会ったキノコ選手団を紹介します。
「力」
キノコは、樹木と共生する“外生菌根菌”と木や葉などを分解する“腐朽菌”に分けられます。
どんな堅い木でも分解してしまう腐朽菌は、みんな強力なパワーの持ち主です。
そして物理的な力強さならば、本日の出場選手の中では、オオゴムタケがトップレベルでしょう!
触ってみると、まさにゴムの様な力強い弾力。見つけたら触れずにはいられません。
そして、オオゴムタケは皮をむくと、あら不思議、透明なゼリーのようです。
なんと茹でて黒蜜をかけると素敵なスイーツとして食べられます(蜜の味しかしませんが)。
「技」
キノコは繁殖のために胞子を散布しますが、ただ傘を開いて風まかせに胞子を飛ばすだけではありません。
こちらのホコリタケは、袋状をしており、その中には無数の胞子を貯えています。
指でつまんでみると、てっぺんの穴から勢いよく胞子を吹き出します。
自然の中では、雨粒などの衝撃を利用して胞子を散布します。
そしてサンコタケやキツネノエフデは、なんと昆虫を使います。
これらのキノコは、胞子を作るグレバと呼ばれる器官から悪臭を漂わせ、ハエなどの昆虫を誘い、キノコからキノコへと胞子を運ばせるのです。
先日も観察していると実際にハエがやってきました。
キノコたちの巧な胞子散布の技をとくとご覧ください。
「美」
キノコの美しさを表現するのにもはや言葉は不要でしょう。
キノコたちの美しくキュートなフォルムは古くからさまざまな芸術品や絵画のモチーフにも使われてきました。
特に、ベニテングタケをはじめテングタケ科のキノコが持つ表裏一体の美しさと妖しさには不思議な魅力があります。
自然観察の森のテングタケ科の代表選手が、白く艶やかなドクツルタケです。
その名の通り毒があり、一本食べるとあの世行きです。
美しいものには毒がある、と思いきや、同じテングタケ科のタマゴタケは、毒々しい美しさと裏腹に美味なキノコです。
そのフォルムは、本当にパカッと開いた卵から生まれたようで、可愛らしさもあります。
どういうわけか今秋の自然観察の森では、あちこちでタマゴタケが発生しています。タマゴタケに会いたい方には数年に一度のチャンスですよ!
そんなわけで、キノコに囲まれ一人森で盛り上がってしまいましたが、今週末からの国体と障がい者スポーツ大会が大いに盛り上がることを期待したいと思います。
最後になりましたが、確実に鑑定された食用キノコ以外は決して食べないでくださいね!
おまけ
その他、先日であったキノコたち(順不同)
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2018.09.28
≪お知らせ≫
【9月29日(土)国体ロードレース交通規制による通行止めについて】
9月29日(土)に開催する自転車競技会(ロード・レース)では、大野市内一円の道路をコースとして使用するため、大野市内で大規模な交通規制が行われます。
そのため、自然保護センター上り口前の県道26号線が交通規制により、7:30から11:00頃まで通行や横断が不可となり、センター前の道路は通行不可能となります。
午後からは通行可能になりますが、午前中にセンターにお越しになりたい場合は、県道26号線を勝山方面から六呂師高原スキーパーク前までお越しください。そこからは徒歩で、妻平湿原からアプローチ歩道を15分ほど登り、センターまでお越しいただくことになります。ご了承ください。
【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】
自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。
そして今秋、17年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!
9月29日(土)
★観察棟
【週末天体観望会】
9月のテーマ:★星の最後の姿「惑星状星雲」をみよう★
開催時間 19:30~21:30 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)
※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。
9月30日(日)
★自然観察の森
【四季の自然観察シリーズ】
今週末は、2018年のシリーズ33回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。
<講 師> 山田 洋子 さん
<テーマ> たねのさくせん
<時 間> 11:00~12:00 13:15~14:15
(所要時間約60分)
<集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。
<持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等
9月22日(土) 30(日)
★観察棟
【プラネタリウム】秋の星座番組
秋の星座解説と星座の物語。
10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)
≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険」
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2018.09.24
平成30年9月29日(土)に開催する自転車競技会(ロード・レース)では、大野市内一円の道路をコースとして使用するため、大野市内で大規模な交通規制が行われます。
そのため、自然保護センター上り口前の県道26号線が交通規制により、7:30から11:00頃まで通行や横断が不可となり、センター前の道路は通行不可能となります。
午後からは通行可能になりますが、午前中にセンターにお越しになりたい場合は、県道26号線を勝山方面から六呂師高原スキーパーク前までお越しください。そこからは徒歩で、妻平湿原からアプローチ歩道を15分ほど登り、センターまでお越しいただくことになります。ご了承ください。
※交通規制時間については、レース展開等によって前後します。本記事掲載の時間はあくまでも目安となりますのでご注意ください。
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2018.09.21
【中秋の名月】
朝晩の気温は肌寒く、山の木々も少しずつ色付き始め、秋がいっそう深まってきたように感じます。
9月24日(月)は「中秋の名月」の日です。中秋の名月とは、旧暦(太陰暦)の8月15日の夜に見える月のことです。その昔、中秋の名月の日は、芋等の農作物の収穫祭の日として、月を見ながら供え物をする風習があったそうです。日本では、平安時代に中国から伝わったこの風習が現在まで続いています。
センターでは、9月24日(月)に特別観望会『中秋の名月』を、観察棟で実施します。肉眼では見ることのできない月のクレーターの凹凸や月の海を、口径80cmの巨大望遠鏡でじっくり観察してみませんか。
月のクレーターは隕石がぶつかってできた穴です。満月の左下にある「ティコ」というクレーターは双眼鏡でも見える程の大きさです。ティコには光条といって、放射状に延びる白い部分があります。これは、隕石衝突の際に飛び散った岩石がつくった模様です。このような月の細かな表面部分は、巨大望遠鏡でのぞいて見ると、普段とは違った美しい世界となって広がります。
この特別観望会では、観察棟の屋外に設けた「見上げてゴロン、夜の星を」コーナーでも、中秋の名月についての解説を聞きながら、双眼鏡や肉眼でじっくり夜空を眺めることもできます。月の表面の黒っぽい部分は月の海と呼ばれ、日本では、よく餅つきウサギに例えられますが、みなさんは何に見えますか?そこで「見上げてゴロン、夜の星を」コーナーでは、月の海が何の模様に見えるかをアンケートも行います。ご家族やご友人と一緒に、光り輝く月の地形や模様を楽しみましょう。
9月22日(土)
★観察棟
【週末天体観望会】
9月のテーマ:★星の最後の姿「惑星状星雲」をみよう★
開催時間 19:30~21:30 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)
※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。
9月23日(日)
★自然観察の森
【四季の自然観察シリーズ】
今週末は、2018年のシリーズ31回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。
<講 師> 大石橋 節子 さん
<テーマ> 森のようちえん
<時 間> 11:00~12:00 13:15~14:15
(所要時間約60分)
<集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。
<持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等
9月24日(月振)
★自然観察の森
【四季の自然観察シリーズ】
今週末は、2018年のシリーズ32回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。
<講 師> 山岸 登美子 さん
<テーマ> いろいろな葉っぱを見てみよう
<時 間> 11:00~12:00 13:15~14:15
(所要時間約60分)
<集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。
<持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等
★観察棟
【特別観望会 中秋の名月】
今年の中秋の名月は満月1日前の月です。肉眼だけでなく、双眼鏡や望遠鏡で名月を観望します。望遠鏡でのぞく月はびっくりするほどの明るさで、クレーターなどの表面の様子をはっきりと観察できます。同時に、月の大きさや表面の模様調べも行います。
※曇・雨天時はの話やプラネタリウムの上映をします。
開催時間 19:30~21:30 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)
※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。
9月22日(土)
23日(日)24日(月振)
★観察棟
【プラネタリウム】秋の星座番組
秋の星座解説と星座の物語。
10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)
≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険」
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2018.09.14
このところの活発な秋雨前線の影響を受け、カラカラの8月がまるでウソのように雲が多く雨続きの9月になりました。そのため、今朝の六呂師高原の朝8時の気温は19℃、ついに20℃を切り、すっかり秋の気配が深まりつつあります。
秋の七草のオミナエシやキキョウが植えてある絶滅危惧種の花壇は、秋の気配に覆われるにつれ、キキョウの花はほぼ終了、オミナエシの花も次第に緑色の種が目立つようになってきました。それでもまだ、昆虫レストランはチョウやハチ、アブなどで賑わっています。晴れた日には、まだまだ昆虫レストランを楽しむことができます。
そんな中、秋の虫の代表「赤とんぼ」が、オミナエシの花に止まっているのを見つけました。顔がほんのりと赤いのは、これから次第に全身が赤く染まっていくナツアカネのオス。顔や胸は赤くならず、腹だけが赤くなるのはアキアカネ。そんな赤とんぼを観察していると、花壇のある学習広場の木々の枝先に赤とんぼが10頭ほど止まっているのを見つけました。9月初めには見られなかった光景です。
そのうち、曇り空が少し明るくなり、薄日が射し始めると、学習広場の上空を赤とんぼが20~30頭、舞い始めました。今秋、初めて見る光景です。今年もまた、赤とんぼの群れが六呂師高原にやってきたのです。
皆様の家の周り、職場や学校の周り、田んぼや畑などに赤とんぼが現れるのも、もうすぐです。見かけられた方は、ぜひ、自然保護センターにご報告くださいね~。
↓報告の方法は、以下のリンクからどうぞ!
平成30年度『日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト』リンク
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2018.09.14
【シルバーウィーク特別企画】
シルバーウィークは「アルプス音楽祭」と「自然保護センター」の2会場で次の特別企画を実施します。六呂師高原の秋を満喫しに、ぜひイベントにご参加ください。
▼チラシをダウンロード
≪アルプス音楽祭会場 ウォーキングセンター≫
【16日(日)、17日(月祝)10:00~16:00】
●自然観察の森ガイド
初秋の六呂師高原をガイドと一緒に探索してみませんか。秋の花や実、動物たちとの出会いを楽しめます。
<時 間> ①11:30~12:30
②13:30~14:30
(所要1時間程度)
<テーマ・ガイド>
16日「氷河期を生き抜いた植物ミツガシワを見にいこう!」源野みね子さん
17日「この高原でいくつ秋が見つけられるかな」井部正興さん
●自然の材料で工作しよう
どんぐりやマツボックリ、ススキなど自然の材料で、オリジナルの小物作りができます。グルーガンやボンドを使って、どなたでも楽しく、簡単に製作できます。
<時 間> 16日 10:00~16:00
17日 10:00~15:30
(随時受付・所要1時間程度)
●押し葉のしおり作り
押し葉や押し花を使って、オリジナルのしおり作りができます。世界に一つだけのしおりで、読書の秋を楽しんでみませんか。
<時 間> 16日 10:00~16:00
17日 10:00~15:30
(随時受付・所要30分程度)
●写真展「六呂師高原野の花めぐり」
六呂師高原で見られる四季折々の野の花を写真で紹介します。お気に入りの花を見つけて、野の花めぐりの散策に出かけてみませんか。
●六呂師高原のけもの展
六呂師高原に生息するカモシカやイノシシ、ツキノワグマなどのはく製標本を展示します。獣とならんで記念撮影もできます。
≪自然保護センター会場≫
【15日(土)、16日(日)、17日(月祝)】
●四季の自然観察シリーズ(16日、17日のみ)
初秋の六呂師高原をガイドと一緒に探索してみませんか。秋の花や実、動物たちとの出会いを楽しめます。
<時 間> ①11:00~12:00
②13:15~14:15
(所要1時間程度)
<テーマ・ガイド>
16日「森のふしぎな玉手箱をあけてみよう」齋藤寿子さん
17日「水辺の生きものたち」矢村健一さん
●特別観望会「星空観望シルバーウィーク-土星と火星をみよう-」(15日、16日のみ)
気持ち良い秋の夜に、天体観望はいかがですか。15年ぶりに地球に大接近した火星を観望するチャンスは今だけ!巨大望遠鏡で、大きく開いた土星の環も見てみましょう!野外の「見上げてゴロン、夜の星を」コーナーでは、寝転がりながら、夏や秋の星座解説を楽みます。
<時 間> 19:30~21:30
<場 所> 観察棟(21:15までにお越しください)
●定例の「プラネタリウム」
秋の星座解説と星座にまつわる物語を上映します。
物語 午前「みずがめ座の話」
午後「ペルセウスの冒険」
<時 間> ①10:00~ ②11:00~
③13:30~ ④14:30~(各40分程度)
<場 所> 観察棟(開催時間までにお越しください)
≪お知らせ≫
【プラネタリウム】
・プラネタリウムを秋番組に更新しました。秋の星座解説と物語を上映します。物語は、午前「みずがめ座の話」、午後「ペルセウスの冒険」です。
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2018.09.12
平成30年度 天文教室「天の川の撮影に挑戦!(固定撮影)」は定員に達しましたので、受付を終了いたします。
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2018.09.08
【2018年県民参加型調査
『日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト』への参加者募集】
福井県で主に見られる赤とんぼは約11種。その中で最も数が多く、県内各地で普通に見られるのは、「アキアカネ」という種類です。童謡「赤とんぼ」の主役は、この「アキアカネ」だと言われています。
ところが最近、このたくさんいたはずのアキアカネが、1/100~1/1000に減少し、地域によってはほとんど見られなくなってしまいました。
また、このアキアカネは、夏の間に避暑をする生態を持っていて、暑い間は、多くの個体が県内の標高1,000m以上の山地帯で過ごしています。そして、秋の涼しさを感じるようになる9月中旬になると次第に高度を下げ、私たちの周りに姿を見せ始めます。昨年、六呂師高原に大群で現れたのは、9月9日でした。
自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。しかし、県内各地でいつ頃アキアカネが現れるのか、どの程度の数が飛んでくるのかといった情報はまだまだ少なく、アキアカネの物語を語るには情報が不足しています。
そこで今秋、童謡に歌われた日本の秋の風景を末永く守り育てるために、県民の皆様のたくさんの目で、アキアカネを見つけたら報告していただく3回目の県民参加型調査を、17年ぶりに企画しました。身の周りでアキアカネを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してくださいませんか。
調査方法や調査票、過去の調査結果等は、自然保護センターHPに記載しております。赤とんぼに興味をお持ちの方は、ぜひ、このプロジェクトにご参加ください。
↓詳しくは、HPの特設ページをご覧ください。
【お知らせ】
・プラネタリウムが秋番組に替わりました。
午前「みずがめ座の話」、午後「ペルセウスの冒険」
9月8日(土)
★観察棟
【週末天体観望会】
9月のテーマ:★星の最後の姿「惑星状星雲」をみよう★
開催時間 19:30~21:30 (時間内に観察棟までお越しください。)
※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。
9月9日(日)
★自然観察の森
【四季の自然観察シリーズ】
今週末は、2018年のシリーズ27回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。
<講 師> 櫻井 知栄子 さん
<テーマ> 初秋の森を歩こう
<時 間> 11:00~12:00 13:15~14:15
(所要時間約60分)
<集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。
<持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等
9月8日(土) 9日(日)
★観察棟
【プラネタリウム】秋の星座番組
秋の星座解説と星座の物語。
10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)
≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険」
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2018.08.31
センター学習広場の絶滅危惧種花壇には、オミナエシ、キキョウ、マツムシソウの花がとてもきれいに咲いています。これらは、県版レッドデータブックでは県域絶滅危惧Ⅰ類に選定されており、今では見ることが困難な種です。現在、この花壇には吸蜜に来る昆虫たちが集まり、いわば「昆虫のレストラン」となっています。
この昆虫のレストランに、最近、とてもきれいな青色のハチがやってきていることに気付きました。大きさは1~2cmほど、まるでミツバチのように飛んでいます。本州、四国、九州に分布し、全国的に減少傾向の珍しいハチです。その鮮やかな青色と、珍しさから「幸せを呼ぶ青い蜂(ブルービー)」とも呼んでいるところもあります。
センターで詳しく調べたところ、この青いハチは「ナミルリモンハナバチ」というミツバチ科の一種でした。県によっては絶滅危惧Ⅰ類、絶滅危惧Ⅱ類、準絶滅危惧種に選定されています。福井県レッドデータブックでは、要注目と選定されており、生息状況がよく分かっておらず、数が少ないようです。また、ナミルリモンハナバチは、コシブトハナバチの巣に寄生(労働寄生)し、幼虫は巣の花粉などを横取りして育つめずらしい生態をしています。産み付けられる卵の数が制限されるために、個体数も一度に多くは増えません。このような生態からも、ナミルリモンハナバチが珍しい昆虫であることが分かります。
「昆虫のレストラン(絶滅危惧種花壇)」は、現在、吸蜜に来る昆虫でいっぱいです。花壇の横にカメラを置いて、たくさんの昆虫写真を撮ることもできます。中でも、この「幸せを呼ぶ青いハチ、ナミルリモンハナバチ」を発見できれば、みなさんに幸運がやってくるかもしれません。幸運をつかみに、自然保護センターへぜひお越しください。
職員がこの花壇で撮影中に、ウラギンシジミが手の上にやってきました。まさにシャッターチャンス!こんなにアップの写真が撮れますよ。ちなみにこのウラギンシジミは、汗を吸っているようです。