「お知らせ」カテゴリーアーカイブ

  • 2018.11.16

    ≪お知らせ≫

    【天文講演会「美しい星空環境を守るには?」の参加者募集】

     福井の星空は、今は国際的に誇れる美しさを維持しています。しかし、人間による開発や気候変動によって環境が変化し、今後その美しさも失われていくかもしれません。この講演会では、福井工業大学の中城智之教授が、どうしたらこの美しい星空を残していけるかを、地域活性化の観点も含めて、参加者の方々と対話をしながら講演します。

    詳しくはこちらをご覧ください。

     

    【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

     自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

     そして今秋、7年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

    調査方法等は特設ページをご覧ください。

     

    【11月末センター臨時休館】

     自然保護センター本館では、展示および保管している動物剥製および植物標本などの保護のため燻蒸作業を行います。そのため、センター本館は11月24日(土)~30日(金)までを臨時休館とさせていただきます。利用者のみなさまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。

     

    11月17日(土)

    ★観察棟

    週末天体観望会 ★アンドロメダ座の二重星「アルマク」の色の違いをみよう★

    アルマク

    開催時間 19:00~21:00 (20:45までには観察棟にお入りください。)

    ※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

     

     

    11月17日(土) 18(日)

    ★観察棟

    【プラネタリウム】秋の星座番組

    秋の星座解説と星座の物語。

    10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

    昼天観望会 15:15~16:00

    ≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

    ペルセウスの冒険
  • 2018.11.08

    【晩秋の夜空を眺めよう】

     日暮れがずいぶん早くなり、仕事帰りに夜空を眺める人も多くなってきたのではないでしょうか。

     現在も夕暮れ後の南の空には、赤く輝く火星が目立ってます。また、11月11日から16日頃の南西の空では、月が土星と火星に近づきます。11日の19時までは土星の横に三日月が、16日の23時頃までは火星の横に月齢9の上弦の月が接近します。キラッと輝く惑星と月齢の若い月のコラボレーションは、秋の静かな夜空のイメージにぴったりでとても綺麗です。

     11月からは、流星を探すのもよいでしょう。13日には、「おうし座北流星群」が極大になると予想されています。8日が新月でしたので、この週末には観察に丁度良い流星群です。ひと際明るい流星(火球)の割合が高く、1つでも大きな流星を目にできればとても印象に残るはずです。ただ、出現数はあまり多くはありません。1時間に10個も流星を見られればよい方ですから、防寒対策をして、のんびりと時間をかけて探してみましょう。

     2001年に日本で流星雨となって見られた「しし座流星群」もすっかり出現数が少なくなりましたが、18日に出現数が極大になるとみられています。こちらも時間をかけて探してみると、おうし座流星群と同じく、もしかすると火球が見られるかもしれません。

     流星群はその星座を放射点とし、あらゆる方向に流れるものです。その星座だけでなく、その星座のある方角全体をぼんやり眺めましょう。おうし座は午後7時頃に東の空から、しし座は真夜中の1時頃から登ってきます。

     自然保護センター観察棟では、12月末まで週末天体観望会(毎週土曜19:00~21:00)を実施しています。望遠鏡で見ごろな天体を眺めたり、天文リーダーや職員と天体についてお話することもできます。たくさんの星たちと皆さまのご来館をお待ちしております。

     

    ≪お知らせ≫

    【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

     自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

     そして今秋、7年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

    調査方法等は特設ページをご覧ください。

    【11月末センター臨時休館】

     自然保護センター本館では、展示および保管している動物剥製および植物標本などの保護のため燻蒸作業を行います。そのため、センター本館は11月24日(土)~30日(金)までを臨時休館とさせていただきます。利用者のみなさまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。

     

    11月10日(土)

    ★観察棟

    週末天体観望会 ★アンドロメダ座の二重星「アルマク」の色の違いをみよう★

    アルマク

    開催時間 19:00~21:00 (20:45までには観察棟にお入りください。)

    ※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

     

     

    11月10日(土) 11(日)

    ★観察棟

    【プラネタリウム】秋の星座番組

    秋の星座解説と星座の物語。

    10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

    昼天観望会 15:15~16:00

    ≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

    ペルセウスの冒険
  • 2018.11.02

     ここしばらくの冷え込みにより、白山からは雪の便りも届き、間もなく県内の山も雪化粧となりそうです。六呂師高原の最上部に位置する池ヶ原湿原では、夏に私たちを楽しませてくれた草花は葉を落とし、種を飛ばし、すっかり冬支度です。

    種を飛ばしたカキラン

     11月は私たちにとっても冬支度に追われる季節です。雪国福井の冬支度と言えば、とくに奥越では家屋等の雪囲いが欠かせません。実はここ池ヶ原湿原に生えるヨシは、江戸時代の1686年以降、雪囲いに用いるヨシズの材料として重宝されてきたことが地域の史誌に記録されています。この地域には、冬を前に堅く育ち軽いヨシを利用し雪に備えるという自然のリズムの中で生きる暮らしがあったのです。こうした暮らしは昭和の半ばまで続いたようですが、合成樹脂の波板など便利な物が登場とともにヨシズの役目は終わりました。

     こうした時代の変化により池ヶ原湿原では、ヨシ刈りは行われなくなり、開発の影響なども相まってハンノキなどの樹木やヨシが過度に生い茂り、明るく貧栄養な環境を好む植物が絶滅に瀕する状態となってしまいました。そこで10年前からは、ミズチドリやトキソウなど希少な植物を保全するため様々な活動が行われてきました。

     

     この保全活動の一環として、池ヶ原湿原保全・活用協議会では、毎年一般参加型のヨシ刈り活動を開催しています。先月20日に開かれた今年の活動には47名のご参加があり、地元企業や関係団体からだけではなく、自然が好きな方々などの新しい顔ぶれもありました。

    心配した雨も降らず、曇り空の下のヨシ刈り

     実はこの活動、ヨシを刈るだけならまだ楽なのですが、ハンノキの芽生えや稚樹の除去も必要で、これが結構大変です。可能な限り抜き取るのですが、根っことの綱引きは非常に骨が折れます。結局綱引きに負けて、萌芽しないことを願いながらハサミで切ることになってしまうこともありました。ただ無理をしては、こういう活動は長続きしません。『おしゃべりしながら楽しく安全に』が基本です。あっという間の1時間程で予定の範囲の刈り取と運び出しを終え、大勢の力の偉大さを実感する活動となりました。

    地道なハンノキとの闘い
    切りそろえたヨシと一緒に集合写真

     そして先日11月2日には、地元平泉寺小学校児童や地域の皆さんによるヨシ刈りも行われました。低学年の児童らは元気いっぱい楽しみながら、ベテランの中・高学年は慣れた手つきで頼もしい限りでした。

    元気にヨシを刈る平泉寺小学校の児童たち

     これらの活動で集めたヨシは和紙の原料として有効利用するため、ヨシ紙製造のノウハウをお持ちの越前市の山田兄弟製紙さんに運搬させて頂きました。来年の活動では、皆さんにヨシ紙製品を配ることができないか検討しています。乞うご期待です!

     今後もこうした活動が続き、希少な植物と地域の文化が守り伝えられることを願うばかりです。

  • 2018.11.02

    ≪お知らせ≫

    【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

     自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

     そして今秋、7年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

     11月2日現在、71件の情報提供をいただきました。ご報告いただいた方には、心より御礼申し上げます。また、赤とんぼは11月中旬まで見られますので、さらなる情報のご報告をお待ちしております。

    調査方法等は特設ページをご覧ください。

     

     

    11月3日(土祝)

    ★観察棟

    特別観望会 ★アンドロメダ大銀河と天王星・海王星をみよう★

     太陽系の中でも外側にある天王星と海王星や、銀河の女王と呼ばれるアンドロメダ大銀河を口径80cmの巨大望遠鏡で観望します。「見上げてゴロン、夜の星を」コーナーでは、秋や冬の星座解説や、スバルなどの星団を観望します。

    アンドロメダ大銀河

    開催時間 19:00~21:00 (20:45までには観察棟にお入りください。)

    ※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

     

     

    11月3日(土祝) (日)

    ★観察棟

    【プラネタリウム】秋の星座番組

    秋の星座解説と星座の物語。

    10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

    昼天観望会 15:15~16:00

    ≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

    ペルセウスの冒険
  • 2018.10.26

    ≪お知らせ≫

    【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

     自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

     そして今秋、7年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

     10月26日現在、62件の情報提供をいただきました。ご報告いただいた方には、心より御礼申し上げます。また、赤とんぼは11月中旬まで見られますので、さらなる情報のご報告をお待ちしております。

    調査方法等は特設ページをご覧ください。

     

    【受付終了】

     11月3日(土)開催の、里山観察ウォーク「歴史の浪漫街道-木ノ芽古道-」は申し込みが定員に達したため、受付を終了させていただきます。ご了承ください。

     

    10月27日(土)

    ★観察棟

    【週末天体観望会】

    10月のテーマ:★深紅の変光星「ガーネットスター」をみよう★

    開催時間 19:00~21:00 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)

    ※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

     

    10月28日(日)

    ★自然観察の森

    四季の自然観察シリーズ

     今週末は、2018年のシリーズ最終回です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。

    <講 師> 矢尾 政士 さん

    <テーマ> 秋の森の不思議

    <時 間> 11:00~12:00  13:15~14:15

     (所要時間約60分)

    <集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。

    <持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等

    10月27日(土) 28(日)

    ★観察棟

    【プラネタリウム】秋の星座番組

    秋の星座解説と星座の物語。

    10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

    昼天観望会 15:15~16:00

    ≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

    ペルセウスの冒険
  • 2018.10.25

     10月も終盤となり、朝晩の冷え込みを感じる今日この頃、六呂師高原では、経ヶ岳をはじめ背後にそびえる山の木々が、みるみる赤色や黄色に彩られてきました。標高500~600mの自然保護センター周辺は、まだ本格的な紅葉には早いですが、徐々に木々が色づいてきています。

     下の画像は先週、自然保護センターより標高が300m程高い経ヶ岳登山口周辺で拾った葉をスキャンしたものです。黄色いものから赤いものまで樹種によって様々な色があります。なぜ種類によって色が異なるのでしょうか?

    色づいた樹木の葉

     樹木の葉には光合成を行うクロロフィルという緑色の色素が多く存在するため緑色に見えます。春から秋までクロロフィルは分解と再生産が繰り替えされていますが、落葉樹では、日照時間が短くなり気温が低くなると、光合成の効率が落ちるため、葉を維持するコストが光合成によって得られる利益に見合わなくなります。そこで樹木は、クロロフィルの再生産をやめ、分解だけを行なうようになるため、緑色は薄くなり、葉に含まれる他の色素が見えるようになるのです。

     葉が黄色く変化する「黄葉」は、葉の中にもともと含まれていた「カロテノイド」という黄色の色素が見えてくることで起こります。

     一方、葉が赤く変化する「紅葉」はクロロフィルの分解に加え、別のしくみによって引き起こされます。「紅葉」する樹では、葉に蓄積されたブドウ糖が紫外線によって分解され、それまで存在しなかった新たな色素である赤色の「アントシアン」がつくられるのです。全ての樹種が糖からアントシアンを生成できるわけではないので、種類によっては紅葉しないものがあるのです。

     上の画像では、赤く色づいたハウチワカエデやヤマウルシなどは紅葉するグループです。

    ※ウルシのなかまは真っ赤な紅葉が美しいですが、触るとかぶれるので要注意です!

     一方、黄色い葉はたくさんありますが、落葉するまで黄色いままなのはオオバクロモジのみで、他の葉はさらに光が当たると、橙色や赤色、赤褐色に変化します。

    ハウチワカエデの部分紅葉

     ところで、紅葉狩りをしていると、同じ木の中でも枝や葉の部分によって色づき具合が違うことがよくあります。上の画像のハウチワカエデの場合、きっと緑色の部分は、他の葉にさえぎられて日当りが不十分だったのでしょう。以上のように、紅葉するかどうかは、木の種類だけでなく日当りなどの条件も重要となります。

     

    池ヶ原湿原の草紅葉

     六呂師高原の樹木の紅葉にはもうしばらく時間がかかりますが、日当たりの良い池ヶ原湿原では、シロネやミズオトギリ、ミゾソバなど草紅葉が一足早く見ごろを迎えています。紅葉の複雑なメカニズムはさておき、秋だけの絶景を楽しみに六呂師高原にお越しください。

  • 2018.10.18

    【池ヶ原秋のヨシ刈り】

     秋晴れの日が続き、朝晩の冷たい風が木々の葉を次第に紅く染め、山の色が少しずつ秋色に変わってきました。

     さて、10月20日(土)9時から、勝山市平泉寺町にある池ヶ原湿原にて、「池ヶ原湿原のヨシ刈り!」が行われます。

     「池ヶ原湿原のヨシ刈り!」は、この湿原の景観と湿原に生育する貴重な植物を保全し、未来へとつないでいくために行っている活動です。池ヶ原湿原は、3万年以上前から湿原として存在し、氷期という厳しい時代を経て湿原特有の生きものたちを育んできました。しかし、この半世紀余りの人間の関わり方の変化により湿原の環境は変化し、希少な植物は絶滅の危機に瀕したと考えられています。湿原環境を再生し保全する活動の一つとして「池ヶ原湿原のヨシ刈り!」が始まりました。そこでの活動は、地域の企業や団体・学校・行政・専門家等によって構成される池ヶ原湿原保全・活用協議会が主催しており、当センターも事務局として大きく関わっています。

     昔は、かやぶき屋根や雪囲いの材料として頻繁にヨシを刈っていましたが、現在は、こうしたヨシの利用はなくなってしまいました。繁茂したヨシを刈ることは湿原を明るく保ち、貴重な湿原植物の生育環境を保全することにつながります。最近では、刈ったヨシを、ヨシ紙のパルプの材料にする活動も行っています。

     当日は、カマやハサミを使ってヨシを刈り取り、湿原の外に運び出します。作業方法は、スタッフが説明致しますし、湿原の成り立ちや、再生・保全活動のこれまでの経緯等のお話も聞くことができます。ご家族、お子様連れでのご参加も大歓迎です。

     この週末は、爽やかな秋晴れのもと、一緒に気持ちの良い汗を流しませんか。池ヶ原湿原のたくさんの赤とんぼも皆さんをお待ちしております。ご参加された方には、池ヶ原湿原からのお礼として、湿原の花図鑑クリアファイルをもれなく進呈させていただきます。

    申し込み等、詳しくはコチラ

    ヨシ刈り
    ヨシ刈り

     

    ≪お知らせ≫

    【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

     自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

     そして今秋、7年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

    調査方法等は特設ページをご覧ください。

     

    【受付終了】

     11月3日(土)開催の、里山観察ウォーク「歴史の浪漫街道-木ノ芽古道-」は申し込みが定員に達したため、受付を終了させていただきます。ご了承ください。

     

    10月20日(土)

    ★観察棟

    【週末天体観望会】

    10月のテーマ:★深紅の変光星「ガーネットスター」をみよう★

    開催時間 19:00~21:00 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)

    ※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

     

    10月21日(日)

    ★自然観察の森

    四季の自然観察シリーズ

     今週末は、2018年のシリーズ37回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。

    <講 師> 酒井 敬治 さん

    <テーマ> 草原でノビタキをさがそう

    <時 間> 11:00~12:00  13:15~14:15

     (所要時間約60分)

    <集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。

    <持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等

    10月20日(土) 21(日)

    ★観察棟

    【プラネタリウム】秋の星座番組

    秋の星座解説と星座の物語。

    10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

    昼天観望会 15:15~16:00

    ≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

    ペルセウスの冒険
  • 2018.10.11

    【昆虫のレストラン2号店…?】

     8月から9月にかけて、学習広場花壇のオミナエシの花は「昆虫のレストラン」として、吸蜜にやって来る昆虫たちで大賑わいでした。時にはナミルリモンハナバチという珍しい昆虫もやってきたりと、カメラマンの方々には絶好の撮影スポットだったようです。9月末には、オミナエシの花期が終わるに従い、昆虫もほとんど見かけなくなり、この昆虫のレストランは、残念ながら閉店となりました。

     ところが、自然保護センターの昆虫のレストランは、このオミナエシ店だけではありません。自然観察の森には、まだオープン中の昆虫のレストランがあります。ファミリー芝生広場の馬取池側にあるミゾソバの群生地です。ミゾソバは下部は白色、上部は淡紅色をおびた小さな花を、50cm程に伸びた一つの茎に多数の花を付けます。そのため、ミゾソバの群生地は、昆虫たちにとっては吸蜜するのに丁度よいスポットで、オミナエシに次ぐ「昆虫のレストラン2号店」と言ってもよいでしょう。

     先日は、このミゾソバの昆虫のレストランに、多くのミツバチが吸蜜に来ていましたし、ハナムグリ、ハエやアブの仲間もいました。他にも、2~3匹のオオウラギンスジヒョウモンも蜜を味わいに来ていました。オオウラギンスジヒョウモンは、日当たりのよい草原に多く、低山では7~8月は休眠しています。秋になって気温が下がり、休眠から覚めたオオウラギンスジヒョウモンは、このミゾソバの蜜がとても美味しいのか、大きな羽を一生懸命動かしながら吸蜜に来ていました。また、この日は数匹のハチドリのように飛ぶホシホウジャクにも出会いました。ミゾソバやツリフネソウの群生地を行ったり来たりと大忙しでした。

     自然観察の森全体には、ツリフネソウ、アキノキリンソウ、サンインヒキオコシの花もまだ咲いており、こちらにも昆虫が吸蜜しに来ていますが、どうやらミゾソバの方が人気がありそうです。

     さて、これらの植物や昆虫についての解説を聞きながら、自然観察の森を歩く「四季の自然観察シリーズ」も10月末までとなっており、あと残り3回です。この観察会に参加すれば、六呂師高原の秋の自然を満喫できること間違いなしです。今週末は、自然保護センターにぜひお越しください。

    ミゾソバ
    ミゾソバの花
    ハエの仲間
    アブの仲間
    オオウラギンスジヒョウモン
    オオウラギンスジヒョウモン
    ホシホウジャク(ツリフネソウ)
     

     

    ≪お知らせ≫

    【日本の原風景「赤とんぼ」を見つめ直すプロジェクト】

    自然保護センターでは、身近な生き物を見つめ直す機会をご提供するため、これまで2回の赤とんぼを対象とした県民参加型調査を行ってまいりました。

     そして今秋、17年ぶりに3回目の県民参加型赤とんぼ調査を行います。身の周りで赤とんぼを見つけられた方は、ぜひ自然保護センターにご報告してください!

    調査方法等は特設ページをご覧ください。

     

    10月13日(土)

    ★観察棟

    【週末天体観望会】

    10月のテーマ:★深紅の変光星「ガーネットスター」をみよう★

    開催時間 19:00~21:00 (時間内に観察棟までお越しくだ さい。)

    ※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。

     

    10月14日(日)

    ★自然観察の森

    四季の自然観察シリーズ

     今週末は、2018年のシリーズ36回目です。自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。

    <講 師> 櫻井 知栄子 さん

    <テーマ> ひっつきむしをさがそう

    <時 間> 11:00~12:00  13:15~14:15

     (所要時間約60分)

    <集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。

    <持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等

    10月13日(土) 4(日)

    ★観察棟

    【プラネタリウム】秋の星座番組

    秋の星座解説と星座の物語。

    10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)

    ≪星座の物語≫ 午前 「みずがめ座の話」 午後 「ペルセウスの冒険

    ペルセウスの冒険
  • 2018.10.11

    プロジェクトの概要

    アキアカネの識別ポイント

    プロジェクトの背景

    調査方法

    調査票

    ◇PDF個別シート(アキアカネを見かけた方用)

    ◇PDF総合シート(調査した場所のアキアカネの個体数を他の場所と比べてみたい方用)

    ◇エクセルシート(個別・総合)

    過去の調査報告

    牧場の有刺鉄線で群れるアキアカネ

     

  • 2018.09.28

    福井県では、いよいよ今週末より国体が開幕します。

     

    六呂師高原では、国体に先駆けて待ちに待った季節がやってきました。

    雨続きの今日この頃、お陰様で自然観察の森はうるおい、森に足を踏み入れると、そこはキノコのワンダーランド!

    あっちにもこっちにも不思議な色や形をした菌類たちがたたずみ、その応接に暇がありません。

    キツネノカラカサ、ネナガノヒトヨタケ、テングタケダマシ、チャホウキタケ、オオホウライタケ、コテングタケモドキ、カブラテングタケ、ツルタケ、ツルタケダマシ、ドクツルタケ、クサハツ、チョウジチチタケ、ウスヒラタケ、カワラタケ、オオゴムタケ、ホコリタケ、サンコタケ、キツネノエフデなどなど…。

    すでに森のキノコ国体は始まっています。

     

    そんなわけで今日は、今大会のスローガン“織りなそう力と技と美しさ”をテーマに、先日(9月24日)自然観察の森で出会ったキノコ選手団を紹介します。

     

    「力」

    キノコは、樹木と共生する“外生菌根菌”と木や葉などを分解する“腐朽菌”に分けられます。

    どんな堅い木でも分解してしまう腐朽菌は、みんな強力なパワーの持ち主です。

     

    そして物理的な力強さならば、本日の出場選手の中では、オオゴムタケがトップレベルでしょう!

    オオゴムタケ

    触ってみると、まさにゴムの様な力強い弾力。見つけたら触れずにはいられません。

    そして、オオゴムタケは皮をむくと、あら不思議、透明なゼリーのようです。

    皮をむいたオオゴムタケ

    なんと茹でて黒蜜をかけると素敵なスイーツとして食べられます(蜜の味しかしませんが)。

     

    「技」

    キノコは繁殖のために胞子を散布しますが、ただ傘を開いて風まかせに胞子を飛ばすだけではありません。

    こちらのホコリタケは、袋状をしており、その中には無数の胞子を貯えています。

    ホコリタケ

    指でつまんでみると、てっぺんの穴から勢いよく胞子を吹き出します。

    自然の中では、雨粒などの衝撃を利用して胞子を散布します。

    胞子を放出するホコリタケ

     

    そしてサンコタケやキツネノエフデは、なんと昆虫を使います。

    これらのキノコは、胞子を作るグレバと呼ばれる器官から悪臭を漂わせ、ハエなどの昆虫を誘い、キノコからキノコへと胞子を運ばせるのです。

    サンコタケ
    左の腕の下部にハエがとまっている
    キツネノエフデ

    先日も観察していると実際にハエがやってきました。

    キノコたちの巧な胞子散布の技をとくとご覧ください。

     

    「美」

    キノコの美しさを表現するのにもはや言葉は不要でしょう。

    キノコたちの美しくキュートなフォルムは古くからさまざまな芸術品や絵画のモチーフにも使われてきました。

    特に、ベニテングタケをはじめテングタケ科のキノコが持つ表裏一体の美しさと妖しさには不思議な魅力があります。

    自然観察の森のテングタケ科の代表選手が、白く艶やかなドクツルタケです。

    その名の通り毒があり、一本食べるとあの世行きです。

    ドクツルタケ

     

    美しいものには毒がある、と思いきや、同じテングタケ科のタマゴタケは、毒々しい美しさと裏腹に美味なキノコです。

    そのフォルムは、本当にパカッと開いた卵から生まれたようで、可愛らしさもあります。

    タマゴタケ

     

    どういうわけか今秋の自然観察の森では、あちこちでタマゴタケが発生しています。タマゴタケに会いたい方には数年に一度のチャンスですよ!

     

     

    そんなわけで、キノコに囲まれ一人森で盛り上がってしまいましたが、今週末からの国体と障がい者スポーツ大会が大いに盛り上がることを期待したいと思います。

     

    最後になりましたが、確実に鑑定された食用キノコ以外は決して食べないでくださいね!

     

    おまけ

    その他、先日であったキノコたち(順不同)

    ツルタケ
    テングタケダマシ
    チョウジチチタケ
    コテングタケモドキ
    ナガネノヒトヨタケ
    カブラテングタケ
    チャホウキタケ
    ドクツルタケ(幼菌)
    ウラベニホテイシメジ
    ウスヒラタケ
    カワラタケ
    ノウタケ
    キツネノカラカサ
    ハナオチバタケ