「お知らせ」カテゴリーアーカイブ
-
2019.01.23
1月26日(土)より、センター本館レクチャーホールにて、白山のパークボランティア活動&白山の自然を紹介する写真展を開催します(主催:環境省白山自然保護官事務所)。
白山国立公園では、国立公園で美化清掃や自然解説などを行うパークボランティアの方々が活動されています。本写真展では、パークボランティアが撮影した白山国立公園の自然を多数展示しています。ボランティアの視点で切り取った白山での活動の様子や、風景、動植物のワンシーンをご紹介します。
期間は2月17日(日)までと短いですが、センターにお立ち寄りの際にはぜひご覧ください。
-
2019.01.17
【冬の野鳥レストラン情報】
1月の三連休は天候が良く、雪が少なかったためか、野鳥たちがレストランに来ない時間帯が多くなりました。このため、特に午後からは、来館者の方々は粘り強く、観察や撮影をしている様子が見受けられました。それでも、ヤマガラやシジュウカラが次々とやって来ることはもちろん、アカゲラ、オオアカゲラ、エナガは1日のうちに2~3回ずつは姿を見せてくれました。
1月16日からは、雪が少しずつ積もり始めたこともあり、これから来店する野鳥たちが増えてきそうです。17日には、4~5羽のエナガが枯木の牛脂を食べに来店する回数も増えてきました。これからは、キツツキ類の来店回数も増えることが期待できそうです。
目の前のヒマワリの種にやって来るヤマガラやシジュウカラたちを観察することも楽しいですが、奥の方の枯木で牛脂をついばみに来る野鳥たちを見つけることも、宝物を発見するようでとても楽しいことです。今週末は、たくさんの野鳥たちを見つけに、ぜひ自然保護センターまでお越しください。●1月11日(金)~1月17日(木)のご来店リスト
・ヤマガラ
・シジュウカラ
・コゲラ
・エナガ
・ヒヨドリ
・アカゲラ・オオアカゲラ
・ミヤマホオジロ・・・1月14日に初来店
・ミソサザイ・・・1回限りの来店(1月12日)
・ハシブトガラス
・キツネ・・・1月17日に初来店
※写真は全て平成31年1月17日(木)に撮影したものです。
≪1月19日(土)、20日(日)≫
【冬の野鳥レストラン】
近くでじっくりと観察することが難しい野鳥ですが、冬の野鳥レストランでは、あたたかい室内からエサ台に集まるたくさんの野鳥を間近で観察・撮影できます。
<日 時>1月5日(金)~2月28日(水)の開館日
9:00~17:00
土曜・日曜・祝日の10:00~15:00にはガイドを実施
<会 場>本館2階 森の学習室【冬の星空ガイド】
プラネタリウムに代わり、冬の星空解説や星座の物語を上映します。冬の夜空は最も一等星が多く昇り、とても豪華な星空が楽しめる季節です。ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバランの7つの一等星や、その付近の星座を中心に星空をガイドします。参加された方には、冬の星座のしおりや誕生日星空シートをプレゼントします。
<物 語> 「オリオン座の話」
<場 所> 本館2階 会議室
<時 間> ①11:00~ ②14:00~ ③15:00~ (所要30分程度) -
2019.01.10
故 上木泰男氏は「全国野鳥保護のつどい」における野生生物保護功労者表彰において、「総裁賞」を受賞している本県を代表する鳥類研究家です。この度、奥様である上木康子様より、野鳥などの動物生態学に関する貴重な書籍を、多数ご寄贈いただきました。
これらの貴重な書籍を、より有効に活用していただくために、日本野鳥の会福井県、および福井県自然観察指導員の会会員の皆さまに限ってですが、貸し出しをいたします。
以下のリンクは、貸し出し可能な書籍のリストとなっており、所定の「物品貸出し申請書・受理書」様式にご記入の上、当センターにおいてご提出いただければ、その場で図書を貸し出しいたします。借用期間は原則1カ月以内です。
※諸手続きへのご質問はセンターまでお電話ください。
★上木泰男氏寄贈書籍 貸出リスト★
○上木泰男氏の略歴
1936 北海道札幌市で生誕 1959 現福井市松城町で育ち、福井大学学芸学部を卒業 1959~
1996
福井県内の高校にて理科の教鞭を執るとともに、休日等を利用して鳥の調査や研究を行う。主に水辺の鳥(シギ、チドリの仲間)を追い求め、南越地方に多く分布しているタマシギについては、その行動を1965~2005年までつぶさに調査・研究した。 1973~
2002
丹生郡織田町笈松にある織田山鳥類一級観測ステーションの代表調査委員を務める。主に越前海岸沿いに南下する小鳥の渡りを調査。環境省が行っている一連の標識調査がその中心となっている。1986年に「雪国のタマシギ」を発刊。 1996~
2006
教職を退職。大阪市立大学理学部動物社会学科研究室に留学。鳥類標識調査を続けるかたわら海外で実施される各種調査に参加する。 2011 死去 -
2019.01.09
【大好評!冬の野鳥レストラン】
1月5日に開店した「冬の野鳥レストラン」は、今年も初日から多くの皆様にお越しいただき、心より感謝申し上げます。
現在は積雪が少なく、野鳥も餌にそれほど困っていないためか、初日に訪れた野鳥の数は多くありませんでした。しかし、1月6日(日)には、数の多い順に、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、アカゲラ、ヒヨドリ、ルリビタキが訪れ、餌台に取り付けた牛脂、カラスザンショウの実、ヒマワリの種、ミカンを元気よく食べていました。
1月8日(火)には、新たにカケスが来店し、エナガの数も10羽程に増えました。牛脂を埋め込んだ枯れ木にエナガが4~5羽、鈴なりになって見事でした。野鳥の中でもトップレベルのかわいいエナガの群れはオススメです。※写真は以前に撮影したものも含まれます。
さて、今年度の野鳥のレストランはリニューアルしたポイントが2つあります。昨年度に引き続きお越しの方は、こちらのポイントも併せてお楽しみください。
①窓のすぐ近くに新しい餌台(手作りです)を設置しました。この餌台の中には現在ピーナッツの粉が入っており、台の底板に餌が出てくるしくみになっています。この新しい餌台で呼びたいお客さんはエナガです。大繁盛すれば、皆さんのすぐ目の前で見ることができます。
②野鳥の迫力ある写真を撮りたい方へ、例年、写真撮影小屋を設置しています。今年度は、小屋の中に新たに床板を取り付けたことで、椅子を並べることができ、より安全で安定した状態で撮影ができます。
野鳥たちで大賑わいの「冬の野鳥レストラン」です。ぜひかわいい野鳥たちの姿をご覧ください。みなさんのお越しをお待ちしております。≪お知らせ≫
【参加者募集中】
2月9日(土)開催の里山観察ウォーク「スノーシューで森の探検!」の参加申し込みを受付しています。このイベントでは、自然観察の森の中を、スノーシューを履いて探検・観察します。普段は歩けない森の中や、届かない木や枝を、雪の上から観察できます。真っ白な森の中を歩きながら、夏には見られない森の様子を体験・観察し、雪に親しみませんか。
→詳しくはこちらをご覧ください。≪1月12日(土)、13日(日)、14日(月祝)≫
【冬の野鳥レストラン】
近くでじっくりと観察することが難しい野鳥ですが、冬の野鳥レストランでは、あたたかい室内からエサ台に集まるたくさんの野鳥を間近で観察・撮影できます。
<日 時>1月5日(金)~2月28日(水)の開館日
9:00~17:00
土曜・日曜・祝日の10:00~15:00にはガイドを実施
<会 場>本館2階 森の学習室【冬の星空ガイド】
プラネタリウムに代わり、冬の星空解説や星座の物語を上映します。冬の夜空は最も一等星が多く昇り、とても豪華な星空が楽しめる季節です。ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバランの7つの一等星や、その付近の星座を中心に星空をガイドします。参加された方には、冬の星座のしおりや誕生日星空シートをプレゼントします。
<物 語> 「オリオン座の話」
<場 所> 本館2階 会議室
<時 間> ①11:00~ ②14:00~ ③15:00~ (所要30分程度) -
2019.01.04
いよいよ1月5日(土)より、「冬の野鳥レストラン」が開店いたします!
開店前日には、職員一同、冬の野鳥レストランの開店に向けた準備を行いました。この日は、センターの学習広場で約30㎝ほどの積雪がありました。天候は良く、センター本館の森の学習室から見える山の斜面を職員全員で踏み固め、餌台や写真撮影小屋の設置、学習室内の設営等、さまざまな準備を気持ちよく行うことができました。開店準備は万全です。
今年度の「冬の野鳥レストラン」はリニューアルしたポイントが2カ所あります。
①2つの新しい餌台を作製
窓のすぐ近くに新しい餌台(手作りです)を設置しました。この餌台の中には現在ピーナッツの粉が入っており、台の底板に餌が出てくる設計になっています。この新しい餌台がお客さんで大繁盛すれば、皆さんのすぐ目の前でたくさんの野鳥を見ることができます。我々職員もとても楽しみです。
②撮影小屋をリニューアル
野鳥の迫力ある写真を撮りたい方へ、この写真撮影小屋を設置しています。昨年度と比べパワーアップしたところは、小屋の中に床板を取り付けたことです。上の写真のように椅子も並べることができ、より安全で安定した環境で撮影ができます。
さて、明日からは、この「冬の野鳥レストラン」により多くの野鳥が来店してくれることでしょう。もちろん、野鳥を見に来る皆さまのご来館も、首を長くしてお待ちしております。
-
2018.12.20
≪年末年始のお知らせ≫
【年末年始の休館日について】
当センターは平成30年12月28日(金)~平成31年1月4日(金)の間、休館とさせていただきます。利用者のみなさまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。なお、1月5日(土)からは通常通り開館いたします。【1月5日(土)より「冬の野鳥レストラン」開店!】
毎年、大好評をいただいている「冬の野鳥レストラン」は、1月5日(土)より開店いたします。近くでじっくりと観察することが難しい野鳥ですが、冬の野鳥レストランでは、あたたかい室内からエサ台に集まるたくさんの野鳥を間近で観察できます。年の初めに、可愛らしい野鳥を見にいらっしゃいませんか。
●どんな野鳥が来るの?
野鳥のレストランでは、平成18~29年度までに42種の野鳥が記録されています。その中でも常連さんは、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラなどのカラ類、コゲラ、アカゲラ、オオアカゲラなどのキツツキ類、ヒヨドリや カケスです。時には、小鳥を狙うハイタカが現われたり、野鳥ではありませんがリスが常連さんになってくれる時もあります。
●どうやって観察するの?見どころは?
暖かい室内から、窓越しに野鳥を観察します。野鳥は窓のすぐ近くまでやって来るので、肉眼で観察できます。小鳥がヒマワリのタネをくわえて、中身を上手に取り出す様子を、間近で見ることができます。 屋外に小型マイクを設置してあるため、タネをくちばしでつつく音や鳴き声も聞こえます。
●野鳥ガイド
期間中の日曜日、祝日の10:00~15:00は、福井県自然観察指導員による野鳥ガイドを開催します。鳥の名前や習性 について詳しく聞くことができます。【観察棟の閉館について】
1月~2月は、積雪に伴う危険回避のため、観察棟は閉館となります。そのため、プラネタリウムや週末天体観望会は休止とさせていただきます。ご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。なお3月からは、積雪の状況を見ながら開館する予定です。【冬の星空ガイド】(土・日・祝日のみ)
プラネタリウムに代わり、冬の星空解説や星座の物語を上映します。冬の夜空は最も一等星が多く昇り、とても豪華な星空が楽しめる季節です。ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバランの7つの一等星や、その付近の星座を中心に星空をガイドします。参加された方には、冬の星座のしおりや誕生日星空シートをプレゼントします。
<物 語> 「オリオン座の話」
<場 所> 本館2階 会議室
<時 間> ①11:00~ ②14:00~ ③15:00~
(所要30分程度) -
2018.12.14
【ウィルタネン彗星の接近】
今週は、県内の低い山も一面雪化粧をし、いよいよ本格的な冬の到来となりました。
さて、やって来たのは雪だけではありません。今月は、久しぶりに観察しやすい彗星がやって来ます。名前を「ウィルタネン彗星」と言い、1948年1月にウィルタネン氏(アメリカ)が発見した公転周期約5.4年の彗星です。12月中旬に地球と太陽に接近するため、その前後のころに最も明るくなり、さらに見かけの動きも速くなって星座の中をどんどん動いていきます。夕方5時頃、東の空から昇る「おうし座」を北上していき、夕方から未明ごろまで見えるようになります。このころが明るさのピークで、4等星台前半から3等星台後半まで明るくなる見込みです。2等星の北極星よりも明るさは落ちますが、街明かりの少ない郊外まで行けば、肉眼でもなんとか見つけられると予想されます。これだけだと暗い彗星…のように感じますが、明るさが4等星程になる彗星は2015年11月以来で約3年ぶりです。16日前後にはプレアデス星団(すばる)と接近するので、月明かりはあるものの、双眼鏡での観望や写真撮影の絶好のチャンスとなるでしょう。
ウィルタネン彗星は12月の後半になると、夕方4時半頃、北東の空から昇る「ぎょしゃ座」から北の方角へと動いていき一晩中見えるようになります。ゆっくりと減光していきますが、年末の時点でも5等星台の明るさになると予想されます。
自然保護センターでは15日(土)の午後7時から9時に「週末天体観望会」を実施します。今月の観望会テーマは「すばる」です。ウィルタネン彗星は午後8時頃、東の空、高度約60°におうし座のプレアデス星団(すばる)に接近します。天候が良ければ、プレアデス星団(すばる)を小望遠鏡で、ウィルタネン彗星を80㎝反射式望遠鏡で観察する予定です。
さらに、先月11月8日には、日本の藤川氏と岩本氏が新彗星を発見したニュースもありました。この新彗星は、マックホルツ・藤川・岩本彗星と名付けられ、現在は夕方の西の空の低空に見えるそうです。ただし、こちらは7~9等星級の上に低空のため、見つけるのはとても難しいようです。
明るい彗星を見ることができるのは今だけです!今週末は、暖かい服装をし、双眼鏡やカメラを持って、六呂師高原まで遊びに来られてはいかがですか。≪お知らせ≫
県内屈指の夜空の暗さを誇る六呂師高原では、冬のダイヤモンドと呼ばれる7つの一等星(ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン)や天の川をはじめ、美しい星たちが空いっぱいに広がっています。
しかし、この星空は本当に美しい星空と言い切れるのでしょうか。現在の日本は都市化が進み、いたる所で電灯の光(光害)が溢れています。今まできれいな星空を見ることのできた地域でも、その光害が夜空を明るくすることで、その環境が今後失われていく可能性があります。この星空環境を守るために、今我々にできることは何でしょうか。
この講演会では、福井工業大学の中城智之教授が、どうしたらこの美しい星空を残していけるかについて、地域活性化の観点も含めて、参加者の方々と対話をしながら講演します。
日時:12月23日(日)
場所:福井県立図書館(多目的ホール)
参加申込:12月20日までにセンターまでTELかFAXかメール
参加無料、定員120名
【年末年始のセンター休館日について】
平成30年12月28日(金)~平成31年1月4日(金)まで休館とさせていただきます。利用者のみなさまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。なお、1月5日(土)からは、通常通り開館いたします。
12月15日(土)
★観察棟
※曇・雨天時は彗星の話やプラネタリウムの上映をします。また、積雪がある場合は、観察棟までの階段がたいへん危険になるため、プラネタリウムと週末天体観望会は中止とさせていただきます。どうかご了承ください。
【週末天体観望会】 ★枕草子に出てくる天体「すばる」をみよう★
開催時間 19:00~21:00 (20:45までには観察棟にお入りください。)
※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。
12月15日(土) 16(日)
★観察棟
【プラネタリウム】冬の星座番組
冬の星座解説と星座の物語。
10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)
昼天観望会 15:15~16:00
≪星座の物語≫ 午前 「ふたご座の話」
午後 「天の狩人オリオンの話」
-
2018.12.01
2月28日(木)をもちまして、H30年度の「冬の野鳥レストラン」は閉店させていただきました。
毎年、冬季の間、大好評をいただいている「冬の野鳥レストラン」を、平成31年の1月~2月に開店します。近くでじっくりと観察することが難しい野鳥ですが、冬の野鳥レストランではあたたかい室内から、エサ台に集まるたくさんの野鳥を間近で観察できます。年の初めに、可愛らしい野鳥を見にいらっしゃいませんか。
●どんな野鳥が来るの?
野鳥レストランでは、平成18~29年度までに42種の野鳥が記録されています。その中でも常連さんは、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラなどのカラ類、コゲラ、アカゲラ、オオアカゲラなどのキツツキ類、ヒヨドリや カケスです。時には、小鳥を狙うハイタカが現われたり、野鳥ではありませんがリスが常連さんになってくれる時もあります。
●どうやって観察するの?見どころは?
暖かい室内から、窓越しに野鳥を観察します。野鳥は窓のすぐ近くまでやって来るので、肉眼で観察できます。小鳥がヒマワリのタネをくわえて、中身を上手に取り出す様子を、間近で見ることができます。 屋外に小型マイクを設置してあるため、タネをくちばしでつつく音や鳴き声も聞こえます。
●野鳥ガイド
期間中の日曜日、祝日の10:00~15:00には、福井県自然観察指導員による野鳥ガイドを開催します。鳥の名前や習性 につ いて詳しく聞くことができます。
●団体のお申込み(個人の場合の申し込みは不要)
10人以上の団体の場合は、自然保護センターに前日までに電話等でお申し込みください。
(電話での受付は月曜日と祝日の翌日を除く 9:00~17:00)
電話: (0779)67-1655
FAX: (0779)67-1656
E-mail : sizen-ci@pref.fukui.lg.jp
共催:福井県自然観察指導員の会
協力:日本野鳥の会福井県
「冬の野鳥レストラン」News! ※リンクをクリック
-
2018.11.23
≪本館の休館日のお知らせ≫
自然保護センター本館は、11月24日(土)~30日(金)の間、燻蒸作業(館内の動物剥製や植物標本などの保護作業)のため、休館とさせていただきます。利用者のみなさまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。なお、12月1日(土)からは、通常通り開館いたします。
一方、本館休館中も観察棟におきましては、24日(土)・25日(日)のプラネタリウムと昼の天体観望会、24日(土)夜の週末天体観望会は、通常どおり開催します。
プラネタリウムは、今週から冬の番組に切り替わりました。これからの季節は「冬のダイヤモンド」と呼ばれる7つの一等星(ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン)が夜空に昇り、1年を通し一等星が最も多く見えるときであり、とても豪華な星空を演出します。プラネタリウムでは、これらの一等星を含む星座や、星座にまつわる神話等をご紹介します。
週末天体観望会では、テーマとする天体以外にも、きれいな天体についても観望します。今週末は満月に近い月が見ごろとなる他、アンドロメダ銀河、火星等も口径80cm巨大反射式望遠鏡と4台の普通望遠鏡でご覧になることができます。
本館は休館ですが、今週末はセンター観察棟にぜひお越しください。
≪お知らせ≫
県内屈指の夜空の暗さを誇る六呂師高原では、冬のダイヤモンドと呼ばれる7つの一等星(ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン)や天の川をはじめ、美しい星たちが空いっぱいに広がっています。
しかし、この星空は本当に美しい星空と言い切れるのでしょうか。現在の日本は都市化が進み、いたる所で電灯の光(光害)が溢れています。今まできれいな星空を見ることのできた地域でも、その光害が夜空を明るくすることで、その環境が今後失われていく可能性があります。この星空環境を守るために、今我々にできることは何でしょうか。
この講演会では、福井工業大学の中城智之教授が、どうしたらこの美しい星空を残していけるかについて、地域活性化の観点も含めて、参加者の方々と対話をしながら講演します。
日時:12月23日(日)
場所:福井県立図書館(多目的ホール)
参加申込:12月20日までにセンターまでTELかFAXかメール
参加無料、定員120名
県民参加型「赤とんぼ調査」は、調査期間が11月中旬ごろまででしたが、今年は暖かい日が多く、まだ赤とんぼが飛んでいます。一方で、自然保護センターの周りでは11月23日に初雪が降りました。いよいよ冬の到来です。秋の深まりとともに見られなくなる赤とんぼは、いつごろまで見られるでしょうか。まだ見かけられた方は、お気軽にご報告ください。
また、これまでご報告いただきた方には、心より御礼申し上げます。皆さまからいただいた調査資料は、今後センターで取りまとめ、改めてご報告させていただきます。
11月24日(土)
★観察棟
週末天体観望会 ★アンドロメダ座の二重星「アルマク」の色の違いをみよう★
開催時間 19:00~21:00 (20:45までには観察棟にお入りください。)
※夜はかなり冷え込みますので、十分にあたたかい服装で、お越しください。
11月23日(金祝) 24日(土) 25(日)
★観察棟
【プラネタリウム】冬の星座番組
冬の星座解説と星座の物語。
10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~(所要時間約40分)
昼天観望会 15:15~16:00
≪星座の物語≫ 午前 「ふたご座の話」
午後 「天の狩人オリオンの話」
-
2018.11.16
“奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき”
突然ですが、こちらは百人一首でもおなじみの猿丸太夫の歌です。秋の奥山でシカのオスがメスを呼ぶ姿に、離れた女性を想う男心を重ねて詠んだと言われています。
実際、秋になるとニホンジカ(以下、シカ)は繁殖期を迎え、それまでメスの群れとは別に生活していたオスたちは、甲高い声でメスにアピールします。平安の人々にとっては、この歌の意味を理解できるほどシカの繁殖生態は一般的だったことに驚くと同時に、現代は自然との距離が離れてしまったということを思い知らされます。
ところで、最近は、シカが増え、六呂師高原でも秋にはしばしば鳴き声を耳にするようになりました。シカは森林だけでなく良質な餌場となる草原が入り混じった環境を好みます。森林はもちろん、牧場という広大な草原がある六呂師高原は、雪が降るまでは正に楽園のような場所です。
秋、夕方の牧場では、メスの群れに交じってたくましいオスが堂々とハーレムを築いている様子を観察できます。
自然観察の森に設置したセンサーカメラには、秋になるとそれまでほとんど写らなかった立派な角のオスが頻繁に写るようになりました。まずは、「どんぐりの小径」に仕掛けたカメラの映像です。
あっちへ行ったり・・・
こっちに来たり・・・
立派な角のオスが頻繁に写りました。
この場所では6月からカメラを設置しています。8月終わりまでの3ヵ月間はオスはたった1回(メス3回)しか写りませんでしたが、9月以降の2ヶ月半の間には12回もオスが写りました(メス0回)。 ※あくまで撮影回数で頭数ではありません。
続いて「アプローチ歩道」と獣道との交差点の映像です。牧場と森をつなぐ獣道は、イノシシやツキノワグマも利用しますが、秋はシカのオスが最も頻繁に利用していました。
ちなみに今回紹介したオスたちは、角が4つに分岐しているのがわかります。シカは成長とともに分岐数が多くなり、4尖のものは4歳以上といわれています。シカは2歳以上で繁殖能力を持つので、皆立派な成獣です。
ここでは若い個体を含むメスの群れも写りました。
六呂師高原周辺での具体的なシカの生息頭数は不明ですが、複数の個体が見られ、増えやすい状況にあることは間違いありません。
現在、増えすぎたシカによる農林業や生態系への被害も問題になっています。自然保護センターでは、希少な植物の宝庫である池ヶ原湿原での生態系被害の現状について調査中です。このお話はまたの機会にしたいと思います。