◆今週末のイベントと自然情報 平成30年3月3日~4日

【春の訪れと新しい野鳥のお客様

 

 先週の自然情報では、サクラの冬芽を食べる「ウソ」がセンター周辺の森に来ていることをお伝えしましたが、他にも春の訪れと共に野鳥レストランを訪れるようになった小鳥がいます。今週は春が近づく、これからの時期に見られる野鳥をご紹介します。

 

 まずは福井県の県鳥「ツグミ」です。ツグミは2月の中ごろから時々レストランに姿を見せてくれていましたが、最近は毎日のようにエサを食べに来ています。ツグミは冬鳥で、夏期にはシベリアで繁殖しますが、冬期には南下して日本でも越冬し、春になるとまた北に帰ります。だんだんと暖かくなってきたので、野鳥レストランで北へ帰るための栄養補給をしているのでしょう。

 

ツグミ 雪面に落ちている雑穀を食べることが多いです。

 

 次に、同じく冬鳥である「アトリ」が3月1日に初めて野鳥レストラン周辺に姿を見せてくれました。まだ、レストランのエサは食べていないので、今後も来てくれるかは分かりませんが、うまくいけば群れで野鳥レストランを訪れてくれると思います。

 

3月1日に来たアトリ エサ台からは離れた場所に下り、エサを探して少し歩いた後、飛び去りました。

 

 最後は「キジバト」です。キジバトは留鳥で一年中見ることのできる野鳥です。今週に入って野鳥レストランを訪れてくれました。背中や羽に赤褐色と黒のうろこ模様があり、首に青と白の縞模様があるのが特徴です。雪面に落ちている雑穀を食べに来ています。

 

キジバト

 

 春を前にしたこの時期からレストランを訪れる野鳥は、雪面や地面に落ちているエサを好むことが多いので、2月の終わりごろから雪の上にもヒエやアワなどの雑穀をまくようにしています。

 

雪の上に点々と見えるのが雑穀です。一部ウソが食べ落としたサクラの冬芽が混じっています。

 

 今後も春が近づくにつれて、昨年の野鳥レストランに来店してくれた「ホオジロ」や「ミヤマホオジロ」、「シロハラ」などの野鳥も訪れる可能性が高まります。新しく野鳥の訪問がありましたら、このホームページでも紹介する予定です。

 

【昨年の様子】

ホオジロ 右がオス、左がメス
ミヤマホオジロ
シロハラ

 

 また、大人気のニホンリス君は2月末は来店が少なめでしたが、3月に入ってからは連続で来店してくれています。この週末もかわいい姿を見せてくれるかもしれません。

 

3月2日来店のニホンリス。エサ台近くの切株に設置したクルミをくわえています。

 

 

お知らせ

※積雪が多いため3月一杯まで冬の野鳥レストランの期間を延長することが

 決定しました。(3月からはガイドの実施はありませんのでご注意ください)

 

※積雪により観察棟が使用できません。

 大変申し訳ありませんが、プラネタリウムや週末天体観望会は休止します。

 3月17日より再開予定です。

 

※保護中のニホンリスの公開が野外復帰に向けたリハビリのため、

 午前中のみ(10:00~)となりました。 ご了承ください。

 

 

3月3日(土) 3月4日(日)

●本館

 大好評!【冬の野鳥レストラン】

 近くでじっくりと観察することが難しい野鳥ですが、冬の野鳥レストランではあたたかい室内からエサ台に集まるたくさんの野鳥を間近で観察・撮影できます。お子さんは野鳥をモチーフにした壁飾り作りもできます(無料)。

<日 時>1月5日(金)~3月31日(土)の開館日

     9:00~17:00

     3月はガイドは実施ません。ご注意下さい。

<場 所> 本館2階 森の学習室

 

※積雪が多いため、3月一杯まで冬の野鳥レストランの期間を延長することが決定しました!春が近づいてくると、レストランにホオジロ、ミヤマホオジロ、アトリなどこれまでとは違う野鳥が訪れることもあります。野鳥ファンの皆様、お楽しみにして下さい。

 

 特別展【奥越地方の野鳥と獣たち】

 

 奥越地方に生息する野鳥と獣たちを迫力の写真やはく製でご紹介します。

 

オオルリ

 写真展示では夏鳥・冬鳥・留鳥・旅鳥・冬の野鳥レストランの訪問鳥などを取り上げています。また、はく製展示ではイノシシやツキノワグマなどの獣たちや猛禽類を展示しています。中でも2017年に寄贈されたヤマドリを捕えたクマタカのはく製は大迫力で必見です。

  また「写真投稿コーナー」を設置しています。みなさまが撮影された野鳥の写真を掲示させていただきますので、とっておきの一枚をぜひご提供ください。

 

 <場 所> レクチャーホール

 <時 間> 9:00~17:00 

 

【保護中のリスのエサやりを公開します!】

 ※土日だけではなく開館日には公開します。

 現在、保護飼育中のニホンリスのエサやりを公開します。手を器用に使って、松ぼっくりやクルミなどのエサを食べる愛らしい様子をご覧になることができます。

 

工作室の大きなケージでクルミを食べるニホンリス。最近、クルミを自分で割って食べることができるようになりました。ただ、割り方はまだ上手ではなく、クルミに穴をあけて食べている状態です。野生のリスはクルミを真っ二つに割って中身を食べます。

 <場 所> 工作室

 <時 間> 10:00~ 

 ※野外復帰にむけたリハビリのため、公開は午前中のみとなりました。

   ご了承ください。       

 

 ◆保護飼育中のニホンリスについて◆

 2017年9月23日に福井市の文殊山の登山口で衰弱して地面にうずくまっているところを発見され、翌日センターまで届けられました。発見時は生後2か月の幼獣(オス)で、乳離れして間もない時期でした。犬用の粉ミルクやナッツなどを与えて元気を取り戻しましたが、まだ自力で自然のエサを得ることができません。ニホンリスは山林に生息していますが、実物を見る機会は少ないです。センターではこの機会に実物のニホンリスをみなさまに見ていただくことを通して、身近な自然にもリスが生息していることを知っていただき、自然や命の大切さを実感していただきたいと考えております。

【冬の星空ガイド】

 

 冬の星空解説や星座の物語を上映します。冬は星空の美しい季節です。星空ガイドを見れば、冬の星座を見分けることができるようになります。

 物語 「エリダヌス座の話」

 参加者には、冬の星座のしおりをプレゼントします。

 <場 所> 本館2階 会議室

 <時 間> ①11:00~ ②14:00~ ③15:00~

        (所要 30分程度)

★観察棟 ※積雪により観察棟が使用できません。

       プラネタリウムや週末天体観望会は休止します。

         3月17日より再開予定です。