今週末のイベント情報 令和元年10月26日(土)、27日(日)

【秋のバッタと冬越し】
 気温が下がり山の木々もうっすらと色づいてきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。現在、自然保護センター周辺の草むらや奥越高原牧場の牧草地では、コバネイナゴやオンブバッタ、ショウリョウバッタといった秋のバッタたちを見ることができます。
 これから雪が降る季節を迎える前に、バッタたちは冬越し準備の真っ最中です。日本のバッタ類は冬には成虫が死んでしまうので、その前に交尾をして卵を産み、そのまま卵で冬越しします。唯一例外としては、成虫のまま越冬するツチイナゴというバッタがいます。福井県ではツチイナゴの記録はほとんどありませんが、もし真冬に大型のバッタを見かけたら、それはツチイナゴかもしれませんね。
 さてここで、「そもそもイナゴってバッタなの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。バッタは一番大きな分類群(生物の分け方の区分)として「バッタ目(もく)」というものがまずあり、次に「バッタ亜目」と「キリギリス亜目」というものに分かれます。ここでいうバッタとはバッタ亜目に属する昆虫の総称で、イナゴもバッタ亜目に含まれています。バッタの仲間ではあるものの、「稲子(いなご)」の名のとおり、稲を食べる害虫であることがその語源となっています。
 また、バッタたちだけではなく、キリギリスやコオロギ、カマキリ、赤とんぼといった多種多様な昆虫たちも同様に秋の季節を謳歌しています。今年度のシリーズ最終回、令和元年10月27日(日)の「四季の自然観察シリーズ」では、「赤とんぼとバッタをつかまえよう」をテーマに生き物や自然にくわしいガイドが自然保護センター周辺をご案内します。秋の昆虫たちを追いかけて、六呂師高原の深まる秋を感じてみませんか。

 

≪10月26日(土)、27日(日)≫

【四季の自然観察シリーズ】※10月27日(日)
 自然観察の専門家のガイドと一緒に森を歩きながら、毎回ちがったテーマで六呂師高原の自然や楽しみ方を学びます。※雨天時は、館内の展示を解説します。

 <講 師> 矢村 健一(福井県自然観察指導員)
 <テーマ> 「赤とんぼとバッタをつかまえよう」

 <時 間> 11:00~12:00  13:15~14:15  
       (所要時間約60分)
 <集 合> 開催時間までに、自然保護センター玄関前にお集まりください。 
 <持ち物> 飲み物、長そで、長ズボン、ぼうし、タオル等

 

【プラネタリウム】
 秋の星座解説と星座の物語。
 <時 間> 10:00~ 11:00~ 13:30~ 14:30~
      (所要時間約40分)
 <星座の物語>
  午前 「アンドロメダとカシオペアの話」
  午後 「宇宙を広げた男 ウィリアム・ハーシェル」

 

【週末天体観望会】 ※10月26日(土)
※10月より観望会の開催時間が30分早まります。
<10月のテーマ>「★みずがめ座のM2(球状星団)★」
<時 間> 19:00~21:00(時間内に観察棟までお越しください)
※曇・雨天時はプラネタリウムを上映します。