秋のバッタと冬越し

 気温が下がり山の木々もうっすらと色づいてきた今日この頃、皆様は如何お過ごしでしょうか。現在、自然保護センター周辺の草むらや奥越高原牧場の牧草地では、コバネイナゴやフキバッタ、オンブバッタ、ショウリョウバッタといった秋のバッタたちを見ることができます。

▲コバネイナゴ

▲フキバッタ

 これから雪が降る季節を迎える前に、バッタたちは冬越し準備の真っ最中です。日本のバッタ類は冬には成虫が死んでしまうので、その前に交尾をして卵を産み、そのまま卵で冬越しします。唯一例外としては、成虫のまま越冬するツチイナゴというバッタがいます。福井県ではツチイナゴの記録はほとんどありませんが、もし真冬に大型のバッタを見かけたら、それはツチイナゴかもしれませんね。
 さてここで、「そもそもイナゴってバッタなの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。バッタは一番大きな分類群(生物の分け方の区分)として「バッタ目(もく)」というものがまずあり、次に「バッタ亜目」と「キリギリス亜目」というものに分かれます。ここでいうバッタとはバッタ亜目に属する昆虫の総称で、イナゴもバッタ亜目に含まれています。バッタの仲間ではあるものの、「稲子(いなご)」の名のとおり、稲を食べる害虫であることがその語源となっています。
 また、バッタたちだけではなく、キリギリスやコオロギ、カマキリ、赤とんぼといった多種多様な昆虫たちも同様に秋の季節を謳歌しています。皆様もぜひ、秋の昆虫たちを追いかけて、六呂師高原の深まる秋を感じてみませんか。