11月の天文情報(H28)

11月の主な天文現象

6日(日)

おうし座流星群(南群)の極大

月と火星が接近

8日(火) 上弦
13日(日)

おうし座流星群(北群)の極大

14日(月)

満月

68年ぶりの大接近!スーパームーン

16日(水) アルデバラン食
21日(月) 下弦
29日(火) 新月

11月の天文トピック

 11月6日(日) おうし座流星群(南群)の極大

おうし座

                             (画像:ステラナビゲータ アストロアーツ)

 おうし座流星群には南群と北群の2つがあり、今年は南群が11月6日、北群が11月13日に極大をむかえます。極大といっても他の流星群とは違い、流星の発生数に大きなピークはなく、10月上旬~11月末と長い期間にわたって1時間に数個程度の流星が見られます。この流星群の特徴として、比較的明るい流星(火球)が多いことやスピードがゆっくりした流星が多いことがあげられます。

 今年の北群の極大日(11月13日)は月齢13の月があり観察には適していませんが、南群の極大日(11月6日)は月齢6で午後十時ごろに月が沈むため、その後は観察条件が良くなります。放射点の高度も高いため、良条件です。

 11月6日は火星と月が接近する日でもあるので、晴れていれば星空を観察するには見どころが多い日となります。

 11月14日(月)  68年ぶりの大接近!スーパームーン

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 地球のまわりを公転する月の軌道は楕円形をしています。そのため、地球と月との距離は遠くなったり、近くなったりを繰り返しています。また、それに応じて、月の見かけの大きさ(視直径)も大きくなったり、小さくなったりします。

 11月14日の満月は20時21分に約35万6500kmまで近づきます。これは1948年1月26日以来、実に68年ぶりの近さとなり、特に大きなスーパームーンであると言えます。今年、最も小さかった満月は4月22日のもので、上の図で比べると、その違いがはっきりします。

 これほどの接近は18年後の2034年11月26日までありませんので、この機会にぜひ大接近したスーパームーンをご家庭でご覧になってはいかがでしょうか。

※当日は自然保護センターは休館日です。

11月の週末天体観望会

テーマ 天王星と海王星をみよう

見ごろな天体

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…

                      天王星・海王星・火星

星雲(宇宙のちりやガスの集まり)M57リング星雲(こと座)

二重星…                アルビレオ(はくちょう座)

                              アルマク(アンドロメダ座)

散開星団(若い星の集まり)…    二重星団H-χ(ペルセウス座)

球状星団(年老いた星の集まり)…   M13(ヘルクレス座)

                              M15(ペガスス座)

銀河(何千億個もの星の集まり)…    

                              M31アンドロメダ銀河(アンドロメダ座)

                        M33渦巻銀河

11月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

11S

11月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

11N

 

自然保護センターでは毎週土曜日の19:00~21:00の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。

 

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