12月の天文情報(H28)

12月の主な天文現象

7日(水) 上弦
11日(日) 水星が東方最大離角(太陽と水星が最も離れる)
14日(水)

満月

ふたご座流星群が極大

21日(水) 下弦 冬至
29日(木) 新月

12月の天文トピック

 12月11日 水星が東方最大離角

(画像:アストロアーツ ステラナビゲーター)
(画像:アストロアーツ ステラナビゲーター)

 夕方の南西の空高くに「宵の明星」の金星がひときわ明るく輝いていますが、11日にはその右下にある水星が東方最大離角となります。ふだん、水星は太陽と近い位置にあるため、非常に観察することが難しい惑星ですが、東方最大離角になると太陽から最も離れるため、観察しやすくなります。

 とはいっても、この日の日没16:44の水星の高度は約12度で低い位置にあります。空が暗くなるころには、さらに高度が低くなるので見つけるのは難しいかもしれません。双眼鏡があると見つけやすくなります。

 12月14日 ふたご座流星群が極大

(画像:国立天文台 天文情報センター)
(画像:国立天文台 天文情報室)

  1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とともに「三大流星群」として呼ばれる「ふたご座流星群」が14日の午前9時ごろに極大をむかえます。ふたご座流星群は、毎年安定した出現が見られ、一晩中流星が出現するため、小さなお子さんでが比較的早い時間から観察できます。

 ただ、今年のふたご座流星群は2つの理由から条件が悪く、あまりたくさんの流星を観察することは期待できません。理由の一つ目は、極大の時間が日中であるということです。二つ目は、14日が満月であるため、一晩中明るい月の影響があり、暗い流星を見つけることが大変難しいことです。そのため、観察できる流星の数が1時間に10個程度と予想されています。

≪流星観察のポイント≫

・見ごろな日時 13日の日没後~14日の日の出、

           14日の日没後~15日の日の出

・流星は見る方向に関係なく出現しますので、街明りや月明かりのない方向を見て観察する。

・冬の夜間です。相当に冷え込みますので、十分にあたたかい服装をご準備ください。あたたかい飲み物などを準備するのもおすすめです。

12月の週末天体観望会

テーマ すばる(プレアデス星団)をみよう

見ごろな天体

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…

                      天王星・海王星・火星

星雲(宇宙のちりやガスの集まり)M42オリオン大星雲(オリオン座)

                              M76小亜鈴状星雲

二重星…                アルビレオ(はくちょう座)

                              アルマク(アンドロメダ座)

散開星団(若い星の集まり)…    二重星団H-χ(ペルセウス座)

                      プレアデス星団(すばる)

                       M37(ぎょしゃ座)

球状星団(年老いた星の集まり)…   M15(ペガスス座)

                              M2(みずがめ座)

銀河(何千億個もの星の集まり)…    

                              M31アンドロメダ銀河(アンドロメダ座)

銀河(何千億個もの星の集まり)… ガーネットスター(ケフェウス座)

12月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

12S

 

12月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

12N

 

自然保護センターでは毎週土曜日の19:00~21:00の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。

 

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