10月の天文情報

10月の主な天文現象

3日(土) 小惑星ベスタが衝
9日(金) 10月りゅう座流星群極大(15時ごろ)
12日(月) 天王星が衝
13日(火) 新月
16日(金) 水星が西方最大離角
18日(日)  火星(1.8等)と木星(-1.8等)が最接近(00°22.6’)
22日(木) オリオン座流星群極大(午前3時ごろ)
26日(月)

木星(-1.8等)と金星(-4.4等)が最接近(01°01’.5)

金星が西方最大離角(46°26’.0)

夜明け前の東の空で金星、木星、火星が大接近して並びます

27日(火) 満月

10月の天体トピック

 

 

オリオン座

オリオン座流星群

(星座絵:ステラナビゲータ株式会社アストロアーツ

 

 

オリオン座流星群は10月中旬から活動を始め、10月末に活動を終えるという期間の長い流星群です。流星の元となるチリの発生源(母天体)は有名なハレー彗星です。流星の出現が最も多くなることが予想される極大の日時は10月22日の午前3時頃です。予想される出現数は1時間当たり、10~20程度ですが、2006年には60個以上の大出現をしました。左の図のように、オリオン座の右手のやや外側に放射点があります。当日は月が出ていますが、夜中には沈むので放射点が高く昇るころには最高の観望条件になります。暖かい格好でぜひ流星探しに挑戦してみてくださいね。

 

1018

10/18(日)火星と木星の大接近

1026

10/26(月)木星と金星の大接近

(星図:ステラナビゲータ株式会社アストロアーツ

 

10月には16日に水星が、26日(月)には金星西方最大離角をむかえるため、明け方の東の空では観望の好機になります。

 また、18日(日)には木星と火星が大接近します。左の図で見られるように、非常に近い位置に並び、望遠鏡でみても同一視野内に収まるほどです。また、26日(月)には-4等の金星と-1.7等の木星が大接近します。共に夜空では目立って明るい星なので、見ごたえがありますよ。

 

秋の星座と天体

 ペルセウス座

ペルセウス座

(星座絵:ステラナビゲータ株式会社アストロアーツ

 秋の代表的な星座ペルセウス座です。星座の位置はアンドロメダ座の東側、カシオペア座の下になります。

 ギリシャ神話では、怪物メデューサを退治したり、お化けクジラの生け贄にされたアンドロメダ姫を助けたりした勇者です。

2009-1016 h-χ 1枚3 cred

二重星団h-χ(エイチ-カイ)

二重星団H-χは、ペルセウス座が右手に持つ剣のつばの部分にある天体です。

 2つの散開星団が非常に近い位置に並んでいます。望遠鏡で2つの散開星団を同時に見ることができる、大変美しいものです。

 2009-1108 NGC7293 4枚

 

NGC7293らせん星雲

らせん状星雲は、みずがめ座にある惑星状星雲です。地球からの距離が約700光年と惑星状星雲の中では最も近く、周囲のガスの部分まで含めると全体の大きさが満月の半分程度もある大きな天体です。重に渦を巻いた姿から「らせん星雲」と呼ばれています。

 

10月15日 21時ごろの南の空(福井)

10S

10月15日 21時ごろの北の空(福井)

10N

(星図:ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ

自然保護センターでは毎週土曜日の19:00~21:00の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館くださいね。

 

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