9月の天文情報(30年度)

9月の主な天文現象

1日(土)

二百十日

3日(月)

◑下弦

8日(土) 海王星が衝
10日(月) ●新月  21p/ジャコビニ・ツィナー彗星最接近
17日(月祝) ◐上弦 / 敬老の日
20日(木)  水星が外合

21日(金)

金星が最大光度
23日(日) 秋分の日
24日(月) 中秋の名月
25日(火) ○満月
26日(水) 土星が東矩

9月の週末天体観望会&トピック&見ごろな天体

テーマ ★星の最後の姿「惑星状星雲」をみよう★

開催時間 19:30~21:30 (時間内に観察棟までお越しください)

惑星状星雲

トピック

 

 9月23日が秋分なので、これから少しずつ夜の長さが昼間より長くなってきます。夜の冷え込みも強くなります。星の観察時には防寒対策をしっかりして楽しみましょう。引き続き、西から東に金星、木星、土星、火星と明るい惑星が並んでいます。また、9月10日には、21p/ジャコビニ・ツィナー彗星が最接近します。また、天王星や海王星が見ごろとなってきます。中秋の名月は、9月24日で満月1日前のほんの少し欠けた月となります。

 

★21p/ジャコビニ・ツィナー彗星大接近
 かつてはジャコビニ流星群とよばれ、現在はりゅう座流星群と呼ばれている流星群の母天体である。6.5年の周期彗星で9月10日に地球に大接近し、6.6等まで明るくなります。天の川沿いに進むジャコビニ・ツィナー、肉眼では見えないので双眼鏡が必要です。夜半ごろ東の空(ぎょしゃ座付近)で探してみましょう。

 

★金星
 夕方ごろとても明るく輝いている宵の明星の金星。9月21日には-4.6等と最大光度となります。その後は高度が低くなりますが、望遠鏡で見るその姿は三日月のように細くなっていきます。うまくいけば双眼鏡でも確認できます。

 

★中秋の名月
 満月の1日前のほんの少し欠けた月ですが、月の表面にはさまざまに見たてられた模様が見えますので、何に見えるか是非きれいな月をみながらスケッチしたり、家族で話したりしてみてください。
  「月面の模様の見え方の例」

ウサギ
ほえるライオン
ロバ
片腕のカニ
本を読む老婆
ワニ

 

★火星
 大接近を過ぎて、熱も冷めてしまうかもしれませんが、今年の火星はちょっと違う。視直径は、9月中旬でも2016年の最接近時と同じくらいで見えます。南中する時間も早くなり、夜ふかししなくても見ることができます。見逃した~という方、まだまだ火星の模様を見るチャンスです。

 

見ごろな天体

 

惑星(地球と同じように太陽の周りを回る星)…

 土星、木星、火星

 

○惑星状星雲(太陽くらいの質量の恒星が一生の最後に見せる姿)…

 M57 リング星雲(こと座) 

 M27 アレイ状星雲(こぎつね座)  

 NGC7293  らせん星雲(みずがめ座)

 

○散開星団(若い星の集まり)…

 M11(たて座)

 

○球状星団(年老いた星の集まり)…  

 M15(ペガスス座)、 M13(ヘルクレス座)

 

二重星

 アルビレオ(はくちょう座)

 

9月15日 21時ごろの南の空(六呂師)

9月南

9月15日 21時ごろの北の空(六呂師)

9月北

 自然保護センターでは毎週土曜日の19:30~21:30の間に週末天体観望会を開催しています(一般天体観望会は1・2月は休み)。80㎝の天体望遠鏡で、惑星、星雲、星団、銀河などを観察します。このページでご紹介した天体も観望していただけますので、是非ご来館ください。

 

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