「お知らせ」カテゴリーアーカイブ
-
2018.01.13
【大賑わい!冬の野鳥レストラン】
今週は六呂師にも雪がたくさん降りました。冬の野鳥レストランの窓から見える森の景色は、まっさらな白い雪で見とれるほどの美しさです。
レストランを訪れる野鳥の種類が増えてきました。ヤマガラやシジュウカラ、コガラ、コゲラ、カケスなどは相変わらずよく来ていますし、アカゲラやオオアカゲラはエサの牛脂の存在に気が付いたようで、ここ2日(1月11日現在)は連続で訪れています。アカゲラは一日に数回はエサを食べに来ており、2羽のオスが同時に現れることもありました。オオアカゲラは本日(1月11日)は3回餌場を訪れており、例年以上に見るチャンスは多いと思います。
また、昨年度の野鳥レストランで連日のように姿を見せてくれたニホンリスが昨日、今シーズンではじめてこちらが用意したクルミを食べました。クルミがあることが分かれば、今後定期的にレストラン周辺を訪問する可能性があります。近くまで寄ってくるようになりましたら、このページで改めてご紹介します。
野鳥たちで大賑わいの冬の野鳥レストランです。ぜひかわいい野鳥たちの姿をご覧になってみませんか。みなさんのお越しをお待ちしております。
レストランの看板の左にシジュウカラ、右にヤマガラ、右奥にアカゲラがいます。三役そろい踏みです。 今年はヤマガラの数がとても多く、シャッターチャンスに困りません。間近でかわいい姿を撮影してみませんか。 警戒心が強く、あまり近くまで寄ってこないコガラですが、今年は窓のすぐ近くのエサ台にもよく来ます。 アカゲラのオスも昨日からエサ台近くの立木をよく訪れています。 エサをたくさん食べて疲れたのか、休憩中のようです。羽毛を立たせて玉のようになっているのがかわいいです。 足を使って毛づくろい中。片足と尾羽を使って体を支えており、なかなか器用です。表情が気持ちよさそうです。 同じ木の近いところに、オオアカゲラとヤマガラとシジュウカラがいます。なかなか見ることのできない光景です。 お知らせ
1月10日(水)より里山観察ウォーク「スノーシューで森の探検!」の申し込みを受付中です。ご希望の方はお早目にお申し込みください。
1月13日(土) 1月14日(日)
●本館
★観察棟 ※積雪により観察棟が使用できません。
プラネタリウムや週末天体観望会は休止します。
3月より再開予定です。
-
2018.01.05
【冬の野鳥レストランが開店しました!】
みなさん、明けましておめでとうございます。本年も自然保護センターをどうぞよろしくお願いいたします。
さて、毎年、冬季の間に大好評をいただいている「冬の野鳥レストラン」を1月5日に開店しました。
今年度は12月から積雪があり早くからヒマワリの種を提供していたため、レストラン初日から、野鳥は大入りの状態でした。沢山あるエサ台のヒマワリの種が見る間になくなっていくほどの状態で、写真を撮るときシャッターチャンスには困りません。訪れる野鳥の種類はまだ少ないですが、ヤマガラやシジュウカラ、コガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、カケスなどが食事に来てくれました。
この3連休、かわいい野鳥を見に来てみませんか。
エサ台にはひっきりなしに野鳥が訪れ、すぐにエサがなくなるような状況です。 お知らせ
1月10日(水)より里山観察ウォーク「スノーシューで森の探検!」の申し込みを開始します。
1月6日(土) 1月7日(日) 1月8日(月祝)
●本館
★観察棟 ※積雪により観察棟が使用できません。
プラネタリウムや週末天体観望会は休止します。
3月より再開予定です。
-
2017.09.15
朝晩はすっかり涼しくなり、半袖では寒くなってきた今日この頃ですが、
そんな秋の訪れに合せるように、六呂師高原には赤とんぼ(ほとんどがアキアカネ、わずかにナツアカネ、マユタテアカネ、ノシメトンボ)の群れがやって来ました。青空の中、たくさんの赤とんぼが群れて飛んでいます。 写真ではなかなか表現できませんが、
今朝は高原の爽やかな風と青空の中、
目の前には数百頭の赤とんぼが群れていました。また牧場の有刺鉄線には、赤とんぼの行列ができていました。
行列写真の赤とんぼはすべてアキアカネです。牧場の有刺鉄線の上にずらっと並んでとまるアキアカネ どのアキアカネも同じような方向を向いているのが面白いです。 一方、池ヶ原湿原は、初夏のように絶滅危惧種の花はありませんが、
木道脇には、ミソハギ(終わりかけ)、サワヒヨドリ(満開)、ミゾソバ(咲き始め)の花が咲き、
お花畑ロードができています。朝早く行くと、葉に付いた朝露が朝日を反射させ、キラキラ光り輝いています。
これもまた見事です。朝露のついたミソハギ 朝露のついたサワヒヨドリ ミゾソバのアップ さあ、気持ちのよい季節がやってきました。
散歩がてらに、六呂師高原にいらっしゃいませ!
-
2017.09.15
福井県自然保護センターと福井県自然観察指導員の会では、国内の赤とんぼ研究の第一人者である上田哲行氏(石川県立大学名誉教授・客員教授)のご監修を得て、本年度の平成29年9月~11月にかけて、日本全国で減少著しい赤とんぼの調査を実施いたします。
趣旨にご賛同いただける皆様におかれましては、以下の通り、調査への参加協力を賜りたく、何卒、よろしくお願い申し上げます。記
1.調査対象種
童謡赤とんぼの題材となり、最も個体数が多いアキアカネ
但し、識別可能な方は、ナツアカネ、ノシメトンボ、マユタテアカネ等も記録する。2.調査期間
アキアカネが田んぼや里山の山際に群れる9月中旬から11月中旬3.調査方法
概要(資料1)、マニュアル(資料2)、赤とんぼ調査シート(資料3)のとおり
4.調査報告
11月末までに、自然保護センター宛に、メール、FAXもしくは郵送で提出する。5.公表
ホームページ、自然情報誌ナチュラリスト、マスコミ発表などにより公表する。<連絡先>
福井県自然保護センター(松村・山内・山口)
〒912-0131
大野市南六呂師169-11-2
TEL:0779-67-1655、FAX:67-1656
E-mail:sizen-ci@pref.fukui.lg.jp - 2017.07.01
-
2017.06.16
最近、森の中を歩いているといろんな種類の白い花をよく見かけます。特に草ムラの中に目を向けると、一本の茎に16センチほどもある長細い葉が左右対称に何枚も並んでいるのがわかります。さらにその下には、ずらっと並んだ白い花を見つけることができます。ナルコユリです。
長い縄に板と竹を結びつけて沢山並べてぶら下げ、揺らすと音がするようにした道具「鳴子」に似ていることからこの名前が付けられています。じっと見ていると、音が聞こえてくるように感じられませんか?
-
2017.06.16
晴れた日の午前中、妻平湿原の上流側に隣接する小さな湿地では、ヨツボシトンボが乱舞中です。狙いは婚活!あちこちでペア成立です。でも交尾は10秒ほどで解消され、雌はすぐに産卵を始めます。交尾中のペアの写真を狙いましたが、飛びまわるペアの写真を撮るのは至難の業。乱舞している雄の写真を狙うも、こちらもあまりの速さで、ピンボケとブレの連続写真でした。おかげさまで、削除に数時間かかりました。
※写真をクリックすると、拡大表示されます。
拡大写真をさらにクリックしていくと連続写真をご覧になれます。
ヨツボシトンボ1 ヨツボシトンボ2 ヨツボシトンボ3 ヨツボシトンボ4 ヨツボシトンボ5 ヨツボシトンボ6 ヨツボシトンボ7 湿地の水面の上の可憐なイトトンボたちもご紹介します
(でもよーく探さないと見つかりませんよ)
-
2017.05.26
六呂師高原に訪れた遅い春はあっという間に過ぎ去り、夏本番にむけてさまざまな植物がみずみずしさを増してきました。
センター本館前の駐車場のすぐそばでは、チョウジソウの小さなお花畑が見ごろを迎えました。
涼しげな空色が美しい清楚な花です。
チョウジソウの花① 花を横から見ると、“丁”という“字”に見えることが和名の由来と言われています。
チョウジソウの花② このチョウジソウは、自然観察指導員の会の会員の手によって、10年以上前に勝山市野向町横倉から移植されたものです。
周囲の草刈りを行うことで少しずつ広がり、毎年きれいに花を咲かせています。
チョウジソウの花③ ところで、チョウジソウが本来生育する環境は、川岸の草地や谷の斜面などです。
こうした環境では、定期的に河川の氾濫などの自然かく乱を受けますが、その結果明るい草地が維持されるため、チョウジソウの生育に適していたと考えられます。
しかし、現在では護岸工事などの河川開発により、こうした環境はほとんど見られなくなりました。
生育地を失ったチョウジソウは次々と姿を消し、福井県のレッドリストでは県域絶滅危惧Ⅰ類に、環境省では準絶滅危惧に指定されています。
さて、センターのチョウジソウですが、昨年プランターに種をまくと、たくさんの芽生えが出てきました。今後多くの方がご覧になって絶滅危惧種に関心を持ってもらえることを願って、増やしていきたいと思っています。
去年、種をまいたチョウジソウ なかなかお目にかかれない植物ですので、この機会に是非ご覧にお越しください。
-
2017.05.14
木々の花が次々と咲いています。
勝山市平泉寺から六呂師高原の車道を走ると、木々の花が目立つようになってきました。
「六呂師高原 野の花めぐり」を楽しめます。
平泉寺周辺ではミズキの白い花や、つる性植物のフジの紫色の花が目立っています。
小さい花がいっぱい集まったミズキの花は、昆虫たちのレストランです。
訪花昆虫がたくさん集まります。
ミズキ その1 ミズキ その2 ミズキ その3 ミズキ その4 フジはつる性植物ですが、成長すると身を寄せた木を覆うほどに成長するため、見事なフジツリーができあがります。
フジと同じ紫色の花が咲く、キリもありました。
キリ 六呂師高原では、ウワミズザクラとズミの白い花が満開です。
どの花もとても目立ちますので、すぐにわかります。
ウワミズザクラの花序を先端から撮影してみました。
まるで雄しべのジャングルです。
ウワミズザクラ その3 ズミのつぼみは、鮮やかなピンク色ですが、花びらが開くと白くなります。
まるで全く別の花のようです。
-
2017.05.06
カタクリやコブシ、オオシマザクラなどの春一番の花が過ぎましたが、第二弾のお花が次々と咲き始めています。そこで、5月4日と5日の二日間に六呂師高原で見つけたお花(ちょっと昆虫も)をご紹介します。
高原内の草原では、ヒメオドリコソウ、セイヨウタンポポ、ニョイスミレ(ツボスミレ)のお花畑を見ることができます。残念ながら、ヒメオドリコソウやセイヨウタンポポは外来種で、かつてのようなレンゲツツジやオキナグサ(野生絶滅)などの在来種のお花畑はもう見ることができませんが、高原気分は味わうことができます。
荒島岳とヒメオドリコソウ 牧場とヒメオドリコソウ 保月山とヒメオドリコソウ ヒメオドリコソウ ニョイスミレ(ツボスミレ) セイヨウタンポポの群落 セイヨウタンポポ ヒメオドリコソウとオオイヌノフグリ さて、野生下で絶滅してしまったオキナグサは、山野草愛好家の方々が丹精を込めて育てているオキナグサの花壇が、六呂師スキー場と妻平湿原の間と農家民宿「このは」のお庭にあります。
「このは」の花壇は道のすぐ横にありますので、よく目に付きます。
高原気分を味わった後は、自然保護センターの自然観察の森にお越しください。
現在、自然観察の森で見られるお花を紹介します。
妻平湿原では、ミツガシワの花が咲き始めています。木道や周遊道から見ていただくと、白い花の群落が目に付きます。これが氷河時代から生き残ってきたミツガシワです。満開になると、湿原が白い花で埋まります。一見の価値ありです。
湿原から自然保護センターに至るアプローチ歩道や神明山遊歩道の周辺では、小さくて目立ちませんが、柔らかなクリーム色120%のオオバクロモジの花が満開です。オオバクロモジは高級つまようじに使用される高級な香りのする木として知られています。
ミチノクフクジュソウの花畑は、まだ見応えがあります。ただ、晴れた日の日中、群落に春の日差しが降り注ぐと一斉に花びらが開くので、その時を逃すと黄色いじゅうたんのようなお花畑は見ることができませんが・・・。
ミチノクフクジュソウの群落 奥越地方の平地ではすでに終わってしまった、イチリンソウが咲き始めました。大きな一輪の白い花が見事です。まだちらほら咲いているキクザキイチゲとの違いがわかります。またニリンソウも咲き始めました。
イチリンソウもニリンソウも白い花びらが魅力的ですが、この花を二倍楽しむ方法をお教えいたします。花びらを裏から見てみると、何とも優しいピンク色です。花びらの裏の色もなかなかよいものですよ。
イチリンソウ イチリンソウの花の裏 ニリンソウ ニリンソウの花の裏 近くには、キケマンとタチツボスミレの花も咲いています。その他、自然観察の森では、ナガハシスミレ、ヒゴスミレ、オオタチツボスミレ、ニョイスミレ(ツボスミレ)などのスミレの花も見られます。
また、チゴユリも咲き始めました。これからいたるところでこの小さなユリの花を楽しめます。
他には、エンレイソウやモミジイチゴの花が咲いていました。
さて、カタクリの花は終わりましたが、ウスバサイシンの若葉で、カタクリの蜜を吸っていたギフチョウの卵を見つけました。卵はまるで小さな真珠のような美しさです。
最後に、自然観察の森ガイドのご案内です。
5月7日には、自然観察指導員が自然観察の森をご案内する、四季の自然観察シリーズ「いろいろなスミレを見つけよう」を午前と午後1回ずつ開催します。連休最後のお休みを、かわいく美しい花で心の洗濯をするというのはいかがでしょうか。
なお、お花の咲いている詳しい場所をお知りになりたい方は、保護センター本館にお越しいただき、お気軽にお尋ねください。