「お知らせ」カテゴリーアーカイブ
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2017.06.16
最近、森の中を歩いているといろんな種類の白い花をよく見かけます。特に草ムラの中に目を向けると、一本の茎に16センチほどもある長細い葉が左右対称に何枚も並んでいるのがわかります。さらにその下には、ずらっと並んだ白い花を見つけることができます。ナルコユリです。
長い縄に板と竹を結びつけて沢山並べてぶら下げ、揺らすと音がするようにした道具「鳴子」に似ていることからこの名前が付けられています。じっと見ていると、音が聞こえてくるように感じられませんか?
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2017.06.16
晴れた日の午前中、妻平湿原の上流側に隣接する小さな湿地では、ヨツボシトンボが乱舞中です。狙いは婚活!あちこちでペア成立です。でも交尾は10秒ほどで解消され、雌はすぐに産卵を始めます。交尾中のペアの写真を狙いましたが、飛びまわるペアの写真を撮るのは至難の業。乱舞している雄の写真を狙うも、こちらもあまりの速さで、ピンボケとブレの連続写真でした。おかげさまで、削除に数時間かかりました。
※写真をクリックすると、拡大表示されます。
拡大写真をさらにクリックしていくと連続写真をご覧になれます。
湿地の水面の上の可憐なイトトンボたちもご紹介します
(でもよーく探さないと見つかりませんよ)
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2017.05.26
六呂師高原に訪れた遅い春はあっという間に過ぎ去り、夏本番にむけてさまざまな植物がみずみずしさを増してきました。
センター本館前の駐車場のすぐそばでは、チョウジソウの小さなお花畑が見ごろを迎えました。
涼しげな空色が美しい清楚な花です。
花を横から見ると、“丁”という“字”に見えることが和名の由来と言われています。
このチョウジソウは、自然観察指導員の会の会員の手によって、10年以上前に勝山市野向町横倉から移植されたものです。
周囲の草刈りを行うことで少しずつ広がり、毎年きれいに花を咲かせています。
ところで、チョウジソウが本来生育する環境は、川岸の草地や谷の斜面などです。
こうした環境では、定期的に河川の氾濫などの自然かく乱を受けますが、その結果明るい草地が維持されるため、チョウジソウの生育に適していたと考えられます。
しかし、現在では護岸工事などの河川開発により、こうした環境はほとんど見られなくなりました。
生育地を失ったチョウジソウは次々と姿を消し、福井県のレッドリストでは県域絶滅危惧Ⅰ類に、環境省では準絶滅危惧に指定されています。
さて、センターのチョウジソウですが、昨年プランターに種をまくと、たくさんの芽生えが出てきました。今後多くの方がご覧になって絶滅危惧種に関心を持ってもらえることを願って、増やしていきたいと思っています。
なかなかお目にかかれない植物ですので、この機会に是非ご覧にお越しください。
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2017.05.14
木々の花が次々と咲いています。
勝山市平泉寺から六呂師高原の車道を走ると、木々の花が目立つようになってきました。
「六呂師高原 野の花めぐり」を楽しめます。
平泉寺周辺ではミズキの白い花や、つる性植物のフジの紫色の花が目立っています。
小さい花がいっぱい集まったミズキの花は、昆虫たちのレストランです。
訪花昆虫がたくさん集まります。
フジはつる性植物ですが、成長すると身を寄せた木を覆うほどに成長するため、見事なフジツリーができあがります。
フジと同じ紫色の花が咲く、キリもありました。
六呂師高原では、ウワミズザクラとズミの白い花が満開です。
どの花もとても目立ちますので、すぐにわかります。
ウワミズザクラの花序を先端から撮影してみました。
まるで雄しべのジャングルです。
ズミのつぼみは、鮮やかなピンク色ですが、花びらが開くと白くなります。
まるで全く別の花のようです。
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2017.05.06
カタクリやコブシ、オオシマザクラなどの春一番の花が過ぎましたが、第二弾のお花が次々と咲き始めています。そこで、5月4日と5日の二日間に六呂師高原で見つけたお花(ちょっと昆虫も)をご紹介します。
高原内の草原では、ヒメオドリコソウ、セイヨウタンポポ、ニョイスミレ(ツボスミレ)のお花畑を見ることができます。残念ながら、ヒメオドリコソウやセイヨウタンポポは外来種で、かつてのようなレンゲツツジやオキナグサ(野生絶滅)などの在来種のお花畑はもう見ることができませんが、高原気分は味わうことができます。
さて、野生下で絶滅してしまったオキナグサは、山野草愛好家の方々が丹精を込めて育てているオキナグサの花壇が、六呂師スキー場と妻平湿原の間と農家民宿「このは」のお庭にあります。
「このは」の花壇は道のすぐ横にありますので、よく目に付きます。
高原気分を味わった後は、自然保護センターの自然観察の森にお越しください。
現在、自然観察の森で見られるお花を紹介します。
妻平湿原では、ミツガシワの花が咲き始めています。木道や周遊道から見ていただくと、白い花の群落が目に付きます。これが氷河時代から生き残ってきたミツガシワです。満開になると、湿原が白い花で埋まります。一見の価値ありです。
湿原から自然保護センターに至るアプローチ歩道や神明山遊歩道の周辺では、小さくて目立ちませんが、柔らかなクリーム色120%のオオバクロモジの花が満開です。オオバクロモジは高級つまようじに使用される高級な香りのする木として知られています。
ミチノクフクジュソウの花畑は、まだ見応えがあります。ただ、晴れた日の日中、群落に春の日差しが降り注ぐと一斉に花びらが開くので、その時を逃すと黄色いじゅうたんのようなお花畑は見ることができませんが・・・。
奥越地方の平地ではすでに終わってしまった、イチリンソウが咲き始めました。大きな一輪の白い花が見事です。まだちらほら咲いているキクザキイチゲとの違いがわかります。またニリンソウも咲き始めました。
イチリンソウもニリンソウも白い花びらが魅力的ですが、この花を二倍楽しむ方法をお教えいたします。花びらを裏から見てみると、何とも優しいピンク色です。花びらの裏の色もなかなかよいものですよ。
近くには、キケマンとタチツボスミレの花も咲いています。その他、自然観察の森では、ナガハシスミレ、ヒゴスミレ、オオタチツボスミレ、ニョイスミレ(ツボスミレ)などのスミレの花も見られます。
また、チゴユリも咲き始めました。これからいたるところでこの小さなユリの花を楽しめます。
他には、エンレイソウやモミジイチゴの花が咲いていました。
さて、カタクリの花は終わりましたが、ウスバサイシンの若葉で、カタクリの蜜を吸っていたギフチョウの卵を見つけました。卵はまるで小さな真珠のような美しさです。
最後に、自然観察の森ガイドのご案内です。
5月7日には、自然観察指導員が自然観察の森をご案内する、四季の自然観察シリーズ「いろいろなスミレを見つけよう」を午前と午後1回ずつ開催します。連休最後のお休みを、かわいく美しい花で心の洗濯をするというのはいかがでしょうか。
なお、お花の咲いている詳しい場所をお知りになりたい方は、保護センター本館にお越しいただき、お気軽にお尋ねください。
- 2017.04.18
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2017.04.14
残雪がたくさん残っていた六呂師高原にも、明るく暖かい春がやってきました。
春のお花の季節到来です。これからはお日様の暖かい日差しを浴びて輝く、かわいく美しい花の季節です。
1年で最も心温まる生き物の息吹に出会えます。
お天気の良い日には、ぷらーと、自然観察の森を散策してみてはいかがでしょうか。 -
2017.03.29
平成29年度の自然保護センターと海浜自然センターの行事案内が掲載されたカレンダーが完成しました。
今年のテーマは「六呂師高原 野の花めぐり」です。高原や湿原で見られる四季折々の可愛らしい花々をご紹介しています。このカレンダーが、みなさまが野の花と出会うきっかけとなれば幸いです。 なお、このカレンダーは自然保護センターや海浜自然センターで福井県ナチュラリストに登録していただいた方に進呈しています。また、すでにご登録いただいている方も、センターへの来館時にお申し出ていただけば進呈できます。(ただし、在庫に限りがありますので、お早目にご来館ください)
H29年度は「四季の自然観察シリーズ」(毎週日曜・祝日実施)に加え、5月下旬から7月にかけて「池ヶ原湿原ガイド」を毎週日曜に実施します。ガイドがその時期に見られる花や動物をご紹介しますので、週末に六呂師にいらっしゃって野の花めぐりをされてはいかがでしょうか。
- 2017.03.18
- 2017.03.18