「お知らせ」カテゴリーアーカイブ

  • 2017.05.06

     カタクリやコブシ、オオシマザクラなどの春一番の花が過ぎましたが、第二弾のお花が次々と咲き始めています。そこで、5月4日と5日の二日間に六呂師高原で見つけたお花(ちょっと昆虫も)をご紹介します。

     

     高原内の草原では、ヒメオドリコソウ、セイヨウタンポポ、ニョイスミレ(ツボスミレ)のお花畑を見ることができます。残念ながら、ヒメオドリコソウやセイヨウタンポポは外来種で、かつてのようなレンゲツツジやオキナグサ(野生絶滅)などの在来種のお花畑はもう見ることができませんが、高原気分は味わうことができます。

     

    荒島岳とヒメオドリコソウ
    牧場とヒメオドリコソウ
    保月山とヒメオドリコソウ
    ヒメオドリコソウ
    ニョイスミレ(ツボスミレ)
    セイヨウタンポポの群落
    セイヨウタンポポ
    ヒメオドリコソウとオオイヌノフグリ

     

     さて、野生下で絶滅してしまったオキナグサは、山野草愛好家の方々が丹精を込めて育てているオキナグサの花壇が、六呂師スキー場と妻平湿原の間と農家民宿「このは」のお庭にあります。

    「このは」の花壇は道のすぐ横にありますので、よく目に付きます。

    オキナグサの花壇
    オキナグサ

     

     高原気分を味わった後は、自然保護センターの自然観察の森にお越しください。

     現在、自然観察の森で見られるお花を紹介します。

     妻平湿原では、ミツガシワの花が咲き始めています。木道や周遊道から見ていただくと、白い花の群落が目に付きます。これが氷河時代から生き残ってきたミツガシワです。満開になると、湿原が白い花で埋まります。一見の価値ありです。

    妻平湿原のミツガシワ 1
    妻平湿原のミツガシワ 2

     

     湿原から自然保護センターに至るアプローチ歩道や神明山遊歩道の周辺では、小さくて目立ちませんが、柔らかなクリーム色120%のオオバクロモジの花が満開です。オオバクロモジは高級つまようじに使用される高級な香りのする木として知られています。

    オオバクロモジ 1
    オオバクロモジ 2

     

     ミチノクフクジュソウの花畑は、まだ見応えがあります。ただ、晴れた日の日中、群落に春の日差しが降り注ぐと一斉に花びらが開くので、その時を逃すと黄色いじゅうたんのようなお花畑は見ることができませんが・・・。

    ミチノクフクジュソウの群落

     

     奥越地方の平地ではすでに終わってしまった、イチリンソウが咲き始めました。大きな一輪の白い花が見事です。まだちらほら咲いているキクザキイチゲとの違いがわかります。またニリンソウも咲き始めました。

    イチリンソウもニリンソウも白い花びらが魅力的ですが、この花を二倍楽しむ方法をお教えいたします。花びらを裏から見てみると、何とも優しいピンク色です。花びらの裏の色もなかなかよいものですよ。

    イチリンソウ
    イチリンソウの花の裏
    ニリンソウ
    ニリンソウの花の裏

     

     近くには、キケマンとタチツボスミレの花も咲いています。その他、自然観察の森では、ナガハシスミレ、ヒゴスミレ、オオタチツボスミレ、ニョイスミレ(ツボスミレ)などのスミレの花も見られます。

    また、チゴユリも咲き始めました。これからいたるところでこの小さなユリの花を楽しめます。

    チゴユリ 1
    チゴユリの花 2

    他には、エンレイソウやモミジイチゴの花が咲いていました。

    エンレイソウ
    モミジイチゴ

     

     さて、カタクリの花は終わりましたが、ウスバサイシンの若葉で、カタクリの蜜を吸っていたギフチョウの卵を見つけました。卵はまるで小さな真珠のような美しさです。

    ギフチョウの産卵
    ギフチョウの卵

     

     最後に、自然観察の森ガイドのご案内です。

     5月7日には、自然観察指導員が自然観察の森をご案内する、四季の自然観察シリーズ「いろいろなスミレを見つけよう」を午前と午後1回ずつ開催します。連休最後のお休みを、かわいく美しい花で心の洗濯をするというのはいかがでしょうか。

     

     なお、お花の咲いている詳しい場所をお知りになりたい方は、保護センター本館にお越しいただき、お気軽にお尋ねください。

  • 2017.04.18
  • 2017.04.14

    残雪がたくさん残っていた六呂師高原にも、明るく暖かい春がやってきました。
    春のお花の季節到来です。

    これからはお日様の暖かい日差しを浴びて輝く、かわいく美しい花の季節です。
    1年で最も心温まる生き物の息吹に出会えます。
    お天気の良い日には、ぷらーと、自然観察の森を散策してみてはいかがでしょうか。

     

  • 2017.03.29

     平成29年度の自然保護センターと海浜自然センターの行事案内が掲載されたカレンダーが完成しました。

     

     

     今年のテーマは「六呂師高原 野の花めぐり」です。高原や湿原で見られる四季折々の可愛らしい花々をご紹介しています。このカレンダーが、みなさまが野の花と出会うきっかけとなれば幸いです。 なお、このカレンダーは自然保護センターや海浜自然センターで福井県ナチュラリストに登録していただいた方に進呈しています。また、すでにご登録いただいている方も、センターへの来館時にお申し出ていただけば進呈できます。(ただし、在庫に限りがありますので、お早目にご来館ください)

     

     H29年度は「四季の自然観察シリーズ」(毎週日曜・祝日実施)に加え、5月下旬から7月にかけて「池ヶ原湿原ガイド」を毎週日曜に実施します。ガイドがその時期に見られる花や動物をご紹介しますので、週末に六呂師にいらっしゃって野の花めぐりをされてはいかがでしょうか。

     

     

  • 2017.03.18
  • 2017.03.18
  • 2017.03.18
  • 2017.02.02

    ★ヤマガラはどうやってヒマワリの種を食べているの?★
     いつも冬の野鳥レストランの一番近いエサ台までヒマワリの種を取りに来てくれるヤマガラ君。気に入ったヒマワリの種をくわえると、遠くの木の枝や茂みへ飛び去ってしまうことが多いです。そのため、どのようにヒマワリの種を食べているのかよく分かりません。丸呑みしてしまうのでしょうか。
     運がいいと、ヤマガラ君が目の前のエサ台で、ヒマワリの種を食べることがあります。今回はその様子を写真に収めることができましたので、どのようにヤマガラ君がヒマワリの種を食べるのかをお知らせします。

     

  • 2017.01.26

    ★大迫力!オオアカゲラの木つつき★
     今年の冬の野鳥レストランがオープンしてから、これまでにオスのオオアカゲラがエサ台の近くまで来ることはなかったので、残念に思われた方もいらっしゃると思います。
     みなさん、お待たせしました!待望のオオアカゲラ(オス)がやっとエサ台近くの立木までやってくるようになりました。1月24日、25日と二日続けて近くまで来ているので、今後もたびたび来訪してくれるかもしれません。
     先日は動画でオオアカゲラのメスが木をつつく様子を紹介しましたが、今回は1月24日に訪れたオオアカゲラ(オス)の大迫力のつつきの様子を写真でお伝えします。

     
  • 2017.01.25

    ★目の前2mの距離で野生のリスを見れます!★
     これまでもたびたび冬の野鳥レストランを訪れていたニホンリス君。最近、エサ台周辺にクルミがたくさん置いてあることに気づいたのか、だんだんと近くまで寄ってくるようになりました。ここ数日は毎朝、目の前2mのエサ台でクルミ探しをしています。
     野生のリスを2mの距離で見ることは相当難しいので、ぜひこの機会にかわいいリスに出会いにいらっしゃいませんか。リスがクルミを探し、食べる様子が観察されたのは、9時ごろまでが多いです。そこで、かわいらしいリスの行動をご覧になりたい方のために、通常は9時開館のところをリスが見られる期間は特別に8:30から入館していただけるように致します
     もちろん、その他にもたくさんのかわいい野鳥たちがみなさんをお待ちしています。
    (写真は1月25日の朝に撮影したものです。お楽しみください)